美しき哉、ヒルツベルガー 2010 リースリング ジンガーリーデル!

<<前回はブログ中断の直接原因となったPCトラブルのお話でした

 

ふふ。本当に久しぶり――一年以上振り?――の更新です。

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ヒードラー訪問記――それぞれの自然派 その3.不健康なビオ : ) の実例お見せします

<<前回 その2はヒードラーの目に見えない技の数々についてでした

 

シェンケンビヒルとシュタインハウスの畑を見学し、坂を下りてランゲンロイスの町も近づいた辺り、最後の方の緩斜面の畑を横切ったときのこと。


Ludwig 「見えるかい? 葉っぱが黄色や茶色になっていたり、枯れているのも多いだろう? 僕の畑じゃないんだけれど、あそこはビオなんだ。ビオは頻繁にボルドー液を撒かなくてはならないからね。で、硫酸銅が太陽光で熱せられるとああいう風に火傷状態になるのさ。」

Yukari「ちょっと近くで見ていい?」と車を降りる。

近寄ってみればピノ・ブランのようだけれど、異様に房も実も小さく、しかも未熟な青色を残している。食べてみれば、色から想像されるほど酸っぱくはないものの、先につまみ食いしたシェンケンビヒルのGVには遠く及びもつかぬ糖度と香味の乏しさ…。

L「はは、昨日今日の強烈な日光ででなんとか糖度は上がったね。つい数日前まで全く酸っぱいだけだったんだけど。」

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ヒードラー訪問記――それぞれの自然派 その2.日に晒される房と陰になる房

<<前回 その1では実の中心部の温度が高くなると収穫を止めるお話しでした

 

本日のお題は畑巡り。


それにしても、ルードヴィック・ヒードラーほど楽しそうに畑を見せてくれる人もそうない。

土の様子、ブドウの生態、周囲に生える草花、飛び交う虫…頬をなでる風から忍び寄る雨雲…何から何まで、とにかく心底ブドウ畑とそれを取り巻く自然と触れ合うのが楽しくてたまらない、という様子で、子供の頃からの遊び場であった畑で、その長く親密な時の蓄積&抜きん出た好奇心と観察眼から得られた独自の見解やら栽培テクニックやら、を次々と披露してくれます。

 

「ゆかり、畑を見たいなら丸一日時間をとってくれないと」「ああ、こうやって畑に長居してると、またマリアに叱られちゃうね」…なんて調子で、いつも30分とか1時間の予定で畑に出るのですが、気が付くと2時間以上経っている、なんてことがザラにありました。

 

さて、この日は一昨年新たに購入した60年近い樹齢のグリューナーの畑"シェンケンビヒル"を「ちょっと見る」だけの予定でルードヴィックに同行。この間のエアステ・ラーゲン・プレゼンテーションでも光っていたグリューナ-の畑です!

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ヒードラー――それぞれの自然派 その1.  実の中心温度を考慮して収穫

<<前回はウヴェ・シーファーの収穫お手伝い募集告知でした

 

そういう訳で今オーストリアでは全土的に収穫が行われています。

収穫期には何かと様々な案件が重なり、アップが追いついていませんが、収穫の本格化する直前、18日の金曜にヒードラーをカンプタールはランゲンロイスの町外れまで訪れて来ましたので、今日はそのご報告。

 

そう、あの雨の多かった2014年に取り分けいい仕事をしていたと睨んだヒードラーです!

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ウィーンの森のワイン・イベント――ゲヌースマイレ最終日――ハイライトはやっぱりグンポルツキアヒェン!!

<<前回はシリア難民が続々と押し寄せるオーストリアの状況をご報告しました

 

さて、再びワイン・イベントに話を戻して、”ゲヌースマイレ”の最終回です。


このイベント、直線距離でも15km。かなり迂回もするし、だから本当に全部歩くと30-40kmになるのではないかなぁ…。途中大きく途切れたり、畑もシャンクも存在しない区間も存在するなど、長い長いコースを一日で歩き通す人はまずいないでしょう。

では一日しか参加できない場合はどこを攻めるか? …となれば、特に個人的御贔屓ワイナリーを訪ねるのでない限り、私はグンポルツキアヒェンからプファフシュテッテンに向かう区間をお勧めします。

1世紀遡ればオーストリアいち、いや欧州随一の白の銘醸地とも言われたグンポルツキアヒェンと、ブルゴーニュ同様ブドウを育てる僧侶の拠点でかつ、バーデンとグンポルツキアヒェンというホイリゲで有名な両村落に挟まれたプァフシュテッテン(ここも白の産地)。

ウィーンの森の中で最もレベルの高いワインを造るポテンシャルの斜面が舞台で、シャンクの集積度も最も高く、そこを訪ねる人出も圧倒的に多い、ぶっちぎりの花形区間です。

 

その見事な斜面を徒歩縦断しながらゆったりと飲み食いができるゲヌースマイレの醍醐味を、このブログを通して読者の皆さんと共有しちゃいましょう!

 

ではお約束の写真から。

<グンポルツキアヒェンの町から入ってプファフシュテッテンの目前まで行き、また町に引き返して来ました>

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クレムス川上流超急斜面が凄い! エアステ・ラーゲン・プレゼンテーション報告  その3 クレムスタール編

<<前回はエアステ・ラーゲン・プレゼンテーションのカンプタール編でした

 

今日はクレムスタール編です。

御大ヴァッハウと、国際的に人気の高いワイナリーの多いカンプタールに挟まれて、クレムスタールってやや影が薄い…。超大手やら協同組合の印象が強いので意外にも思えますが、エアステ・ラーゲの数では実はカンプタールに大きく勝る。ダイナミックで多様な地勢と土壌を擁し、まだ日本に紹介されていない名ワイナリーも隠れていることもあり、プロや愛好家にもっと注目して欲しい産地です。

 

さて、エアステラーゲンの地図を改めてご覧いただきたいのですが、クレムスタールは大別して、

1.カンプタール西南部から続く深いレスの斜面、2.ヴァッハウから続く原成岩の急斜面、3.クレムス川上流の原成岩急斜面、4.土壌は多様なドナウ南岸の緩斜面、というかなりキャラの異なる4つの地域の合体で、そもそも土壌や地勢から一産地として括るのにはかなり無理のある産地。その分、14年の厳しい天候が、どの地域でどう影響したのか、踏み込んで考えるには最も興味深い産地である、とも言えます。

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厳しい年にいい仕事をしたのは誰? エアステ・ラーゲン・プレゼンテーション その2 カンプタール編

<<前回はエアステ・ラーゲン・プレゼンテーションのさわりでした

 

で、カンプタール、クレムスタール、トライゼンタール、ヴァーグラム、と順に62のエアステ・ラーゲンの畑(正確にはいくつかワインの出ていない畑もあったので、60弱だったと思いますが)の、様々な生産者のワインを黙々とテイスティングして行きました。

膨大な数なので、「目立って良かった、印象に残った」か、「この年の」「各畑の」或は「生産者の」個性が良くでている、か、逆に「この年にどうして?」と感じたものに絞ってお伝えします。(畑名はワインがグリューナーの場合緑リースリングは青で太字表示。☆印は特に素晴しかったワイン)

 

前提として、全国的に日照が足りず雨の多かった2014年ですが、その中でカンプタールは周辺に比べて多少晴天も多く、完熟したワインを造るチャンスは、他産地より若干多く与えられていました。

 

最初のワインはユルチッチのデシャント。レモニーで酸がピンと張り詰め、いい意味でいかにも2014年の味わい。ユルチッチはこれが一番いい出来だったかも。

 

暑く乾いた年でもいい汁気を出すガイスベアクのリースリングは、逆に温度のしっかり上がらなかったこの年にはちょっと線が細いか…。シュトラース側のガイスベアクでは☆ビアギット・アイヒンガーが焦点の合ったミネラルを感じさせてくれた。レンナーはガイスベアク同様冷たくやや平板な印象。

南西向きにレスが深く吹き溜まったようなグループは、この年明らかに不調。

 

16のワインがずらっと並んだハイリゲンシュタインの中で光っていたのは、アイヒンガー(コク、余韻の長さ)、ヒードラー(蜜のニュアンス)、☆ヒルシュ(テンション)。☆シュロース・ゴーベルスブルク(熟度、重量感、ストラクチャー)。

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エアステラーゲン・プレゼンテーション 2015 その1

<<前回は収穫直前のイベントラッシュについてでした


エアステラーゲン・プレゼンテーションも、これで何回目になるでしょうか?

 

1回目は2011年、お城ワイナリーの家族としてミッヒの奥さんエファの運転する車に乗って,

ゴーベルスブルクのお城からグラーフェネッグのお城までお城間移動:)。まだまだ「ここは何処?」状態で気もそぞろでした。

2度目の2012年、やはり家族の一員として参加し、前年自分が収穫したブドウがワインになって登場していることもあり周辺の地理も大方把握し、お爺ちゃんペーターにはエアステラーゲンの地質調査に協力したマリア・ハインリッヒ博士を紹介してもらうなど、俄然イベントが楽しくなってきました。暑い年でしたが夜の屋外コンサートが滅茶苦茶寒く、オーバーを引っ張り出して着ていたような。

3度目2013年はバーデンからはるばる訪れたのですが、最寄り駅からの交通手段のなさに困り果て、現場ではなんだか同窓会の如く挨拶ばかりしていて、テイスティングに全く集中できなかったのを覚えています。慣れとは恐ろしいものです:)。

昨年2014年は確かギックリ腰だかなんだかを起こし泣く泣く欠席。素晴らしい出来の13年を味わい損ね、痛く無念でした。

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ルーディー・ピヒラー 2013年 & 2014年(バレルサンプル) 試飲レポート――ヴァッハウ訪問番外編

 <<前回はトラクターに乗ってのゴキゲンな畑巡りの様子でした

 

今日のブログは一転ハードボイルドです:)。

 

ヴァイセンキアヒェンと言えば、アハライテンがフラッグシップの、今やオーストリアNo.1リースリング・プロデューサーの呼び声も高いルーディ・ピヒラーRudi Pichlerを忘れてはいけません

ただしワイナリーはヴァイセンキアヒェンの西側、ヨッヒングを超えてヴェーゼンドーフ村にあるので、ヴァインフリューリンクでヴァイセンキアヒェンを訪ねたついでに立ち寄る、という訳には(徒歩訪問の私の場合)行きませんでした。

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おお、モリッツもウヴェも大人気だぁ!!

<<前回はシャンパーニュのお題でした

 

私用に忙殺されてご無沙汰だったfacebookを久々に覗いてみると、来日していたモリッツMoricと昨年初めてそのトップ・キュヴェであるライーブルクReihburgが日本市場に紹介されたウヴェ・シーファーUwe Schieferの話題が満載!! 

彼らのワインが日本市場でも非常に高く評価されていることに、2人をインポーターさんにご紹介した超本人として感慨も新たにしたところです。紹介者なんて地味なもので、世間に受け入れられてしまえばその存在は忘れ去られるのが常。誰も誉めてくれないので、ここで自画自賛しておくとします: )。

二人についてはこのブログにも色々書いていますので、オーストリアワイン・ファンの皆さん、ピノや優美なバローロ、懐の深いローヌ好きの皆さんは、是非リンクを覗いてみて下さい。一層ワインが味わい深く感じられることでしょう。

 

モリッツ関連リンク;

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ローラントの弟子とも言うべきHannes Schusterのワイナリー、ロージー・シュスター関連リンク;

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ウヴェ・シーファー関連リンク;

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思い起こせばオーストリアワイン応援団長を自負して既に10年以上。オーストリアを拠点とするまでは主にジャーナリスト&エデュケーターとして、11年春以降はエージェントに軸足を移して応援して来ました。そもそも商売として何の展望もなく始まったこのオーストリアワイン贔屓。自分の応援しているものが少しずつメジャーになれば、自然と応援活動が職業的好循環をもたらす、とナイーヴに信じて来たものの、そんなに世間は甘くない、単純でもない、と痛感すること幾千回 …。

その一方で、言葉もロクに通じず、配偶者も雇い主も個人的な友人も貯蓄も定収入も、お城を出てからは定宿すらない、ないないづくしの環境で、どういう訳か毎日の暮らしを、むしろ日本にいた頃よりも、深く慈しみ楽しむ術を身に着け、最近はヨーロッパ全体の文化や社会について、その成り立ちやら歴史の裏舞台の痕跡を肌で感じられることが面白くてたまらず、「ワインが私をここまで連れて来てくれたのだなぁ」と、しみじみ別の感慨に耽ることがあります。

 

…で、思うのですよ。

元々私がMoricやUweのワインを発見できたのは、部外者として何のしがらみもなく、生産国や風評、権威に対する色眼鏡なしでワインを評価する姿勢があったから。もし最初からオーストリアのワイン業界にドップリと浸かり切っていたなら、恐らく雑音が多過ぎて、或は主流派が見え過ぎて、業界の異端中の異端である二人に虚心に向き合うことは難しかったかも知れませんし、世界のワインメディア広しと言えども私が言い出しっぺと自認する”エレガント・ブラウフレンキッシュ”の潮流も、こうしてその流れが立派にインターナショナルに認識されるようになるまで、探り当てられなかった可能性もあります。

…であれば、ここはつまらぬしがらみからはちょっと身を引き、オーストリアワイン応援団長の殻も脱ぎ捨て、もっと今、自分が本当に面白いと思うことにコミットしよう、と考え始めました。私が就職した当時のルールに従えば、もう去年で引退の身。既に余生みたいなものですし:)。

 

では、一層とっちらかるであろう酔狂なオバサンの発見や閃きに、今後もゆるゆるとお付き合い下さい。

 

次回はシャンパーニュがテーマの久々のワイン会のお知らせです>>

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ピットナウアー Falstaff誌ワインメーカー・オヴ・ザ・イヤー 2014に! 後篇

<<前回はご近所の畑報告でした

 

それでは受賞記事〆の部分です。

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ピットナウアー Falstaff誌ワインメーカー・オヴ・ザ・イヤー 2014に! 中篇

<<前回はブログ中断のお詫びとリハビリ開始のお知らせでした

 

ところで、復帰早々朝日新聞並に2つの謝罪が。

 

まず小さな方から:昨日のブログで朝7時前の気温は1度、と書きましたが、色々なワイナリーと話をしていたら”6度”の可能性高し。大メモリひとつ読み違えていたかも:)

 

そして致命的ガセネタについての大きな謝罪。

 

Uwe Schieferウヴェ・シーファーのSzaparyサパリ畑が2012年から名実ともに彼のトップキュヴェとなり、価格の上でもReihburgを逆転した――と私は6月28日のブログに書きました。

しかしリリース価格は実際には逆転せず。

 

畑のポテンシャルとしてなんと言ってもSzaparyが抜きん出ていること、既にその個性を十全表現し始めていることに変わりはありませんが、平均樹齢の大きな差は、やはり価格上も、リリース時期上も、まだまだ並ぶところまでは時間がかかる模様です。バレルサンプルテイスティング時の聞き書き情報と当日のスピーチ内容からの報告でしたが、誤解&誤報について深くお詫び申し上げます。

 

では、気を取り直して、ピットナウアー受賞記事抄訳の中盤、お家芸のStラウレント種についての部分をどうぞ!

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ピットナウアー Falstaff誌ワインメーカー・オヴ・ザ・イヤー 2014に! 中篇、のその前に!

<<前回はFalstaff誌ワインメーカー・オヴ・ザ・イヤーにピットナウアーが輝いた、その受賞特集記事の前半部分をお伝えしました。

 

…ってさぁ、それ100年前(はオーバーだけれど)既に2か月近く前の話じゃないの?

「viologueは終わっちゃったんじゃないか」って巷では噂されてたりして…。

 

読者の皆様、サボリにサボって済みません。

 

実は予定が延びて22日まで日本に居たのですが、その間”小さな病”のオンパレード。2か月に満たない滞在期間中になんと3度のギックリ腰&背中に見舞われ、アラフィフならではの更年期、婦人科系の不具合も満載。おまけに帰国直前には、しっかりトレンドに乗って? 虫刺されが原因の感染症で右足がくるぶしを中心に指先から足首、脛の裏側まで腫れあがる、という怒涛の不調攻撃に晒され、病院やらクリニックやら鍼やら整体やらを訪ね歩く毎日…心身ともにダウン状態と相成りました。

 

公私にわたってこの間、イベントのキャンセルやら連絡が取りにくくなる等ご迷惑を掛けた皆さま、心からお詫び申し上げます。

 

体調がドドンと落ち込むところまで落ち込んだら、シンクロして精神的にも目一杯ジメジメし(逆か?)、胃に穴が開くほどイジイジくよくよ哲学的悩み:)の深みに嵌ってもおりました。ところが不思議なもので、ひとたび底を打ったら、なんだか変な喩えですが、開いた穴から久々に風が吹き抜けたかのような妙な心持ちに。

 

例によって何も先の見通しもないままオーストリアに戻ってみれば、アルプスの東端、高原温泉保養地バーデンの空気はカラっと清く爽やか。抜けるような青空とヨーロッパならではの低い雲のコントラストも鮮やかな快晴。居るだけで心に張りが出てくるような気持ちの良い一日でした。

でも朝7時前の気温はなんと1度!!! ぶるっ…

 

勿論既に収穫は始まっています。

今年はブルゴーニュとは対照的に、オーストリア、特にニーダーエスタライヒの白は一般的に豊作(ウィーンの大人気区画ヌースベアクは酷い雹害を受けましたが)

質についてどうこう言うのはまだ早過ぎますが、雨がやや多めの年で、夏が涼しかったことから、秋になってからの晴天と熟度の上昇を望みながらも、変に気温が上がると病害が増える…というジレンマに悩まされている生産者が多い模様です。

 

そんな収穫情報は白のリザーヴ、スマラクトクラスの収穫が始まるであろう10月半ば以降にまたお伝えするとし、明日は尻切れトンボになっていた、ピットナウアー受賞記事の中半、ワインのアソートと、彼のスペシャリテ品種であるザンクト・ラウレントについての部分の抄訳から、リハビリ・スタートとさせていただきます:)。

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ピットナウアー Falstaff誌ワインメーカー・オヴ・ザ・イヤー 2014に! 中篇

<<前回は受賞記事のさわりをお伝えしました。

 

今日は本文抄訳の前半、ピットナウアーの哲学&実践をご紹介します。

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夏の帰国時イベント

<<前回は帰りの便で巻き込まれたトラブルあれこれ、のお話でした

 

改めて、ただいま〜! ワイン破損のショックと思いきや、どうやら風邪をもらって来た模様。

 

さて、帰国中に皆さんとお目にかかれそうな予定を、決まっているものからまとめておきます。例によって青字は業界限定です。

業界の皆さんとも、ワイン愛好家の皆さんとも、私的友人達とも、再会を楽しみにしています!

  

オーストリアワイン最新動向

日時:     8月2日(土) 18:30~

場所:     西麻布 provinage 

料金:     15,000円 (税、サービス料込)

定員:             8名(主催者1名を含む) 
申込受付:    コーディネイトを手伝ってくれている木村さんまで

概要:     

オーストリアワインの聖地”provinage"でお送りする、オーストリアの今についてお伝えするお食事会。ボトリングしたてのUwe Schiefer Szapary 2012の手持ち帰り、オーストリアの食文化やワインのトレンド vs オーセンティシティを伝える品々等、岩城私蔵のオーストリアを中心に、プロアマ問わず、オーストリアが大好きな方々と共に味わいたいと思います。

 

今、改めてヴァッハウ

日時:     8月4日(月) 19:00~

場所:     シノワ 渋谷店 http://www.chinois.jp/shibuya.html

料金:     13,800円 

定員:             11名 (主催者含む)
申込受付:    お店 tel 03-5457-2412まで

概要:     

「オーストリアは高い、特にヴァッハウは…」と思っている人が多いのでは? 論より証拠。ヴァッハウの東端から西端まで、代表的な気候&土壌のワインを味わってみましょう。オーストリア随一の産地としての魅力は勿論、それ故の保守性など問題点まで、スライドや収穫体験談なども含めてお楽しみいただきます。ほぼ現地でしか入手できないクノルのTBA(しかもトラミナー!)など非常に珍しいワインも、私蔵ライブラリーよりお出しします!

 

涼を呼ぶ夏のネタとオーストリアワイン 

日時:     8月7日(木) 19:30~

場所:     鮓 銀座 壮石 http://www.nishitani-sushi.com/

料金:     13,000円 

定員:             20名 
申込受付:    お店 tel 03-6228-4659まで

概要:     

蒸し暑いからこそ涼を演出するのが得意な日本人。「涼感」にこだわった鮓ネタとお料理に、元々涼しさが売りのオーストリアワインを合わせて楽しみます。特に今回はネタとワインの温度感やテクスチャー&ストラクチャーの相性にまで踏み込みつつ、オーストリアの夏のワイン風物詩や最新トレンドのご紹介も盛り込んで、暑気払いしたいと思っています。

詳細はこちらをご覧下さい。

 

Sommer Spritzer ゾンマー・シュプリッツァー オーストリアワインで弾ける午後

日時:     8月9日(土) 15:00~

場所:     table a day. 

https://www.facebook.com/pages/table-a-day/634286290001799

料金:     未定 

定員:             未定
お問合せ&申込受付:    a day.逗子店 tel 046-871-8171

概要:     

逗子&代々木でおなじみのワイン・ショップ a day.が横浜仲町台に3店目を開店。料理家高谷華子さんのお料理とともにワインが味わえるファン待望の新業態で、その名もtable a day.。開店イベントの一環として、今回はオーストリア・ワイン文化のカジュアルな一面にフォーカス。多彩な泡を中心に、赤のホープ生産者や貴腐に合わせた、ホイリゲやカフェの定番スナック料理を、table a day.アレンジにてお楽しみいただける予定です。

 

<<<滞在後半予告>>>

 

「今見逃せない」ワイナリーご紹介テイスティング

日時:     8月18日(月) 14:00~17:00

場所:     アルルの食堂urura https://www.facebook.com/arurunourura

料金:     無料 

定員:             12名 
申込受付:    岩城までemailにて先着順 ※facebookのgoingでは正式受付とはなりませんのでご注意下さい。

定員:     1次締切8月8日。最終締切8月17日。

概要:     

日本市場進出&定着を希望する有望生産者3つ x 各2種のワインをご紹介する業界限定ミニ・テイスティング。手持ち帰り主体のため、ワインは各1本のご用意となりますので、参加希望される方は、、8月8日までにメールで岩城までご連絡下さい。申込状況により、8月10日以降、一般愛好家の方の参加も受け付けます(ウェイティング可)。

 

予定ワイナリー; 

※ワインは諸事情により予告なく変更する場合があることをご了承下さい。

Karl Schnabel@Steiermark 

07年以来、天候やコンディションに関わらず、亜硫酸完全無添加を貫いて来た、オーストリアとしては異色のワイナリー。独特の石英土壌が生むBlaufränkisch & Chardonnayを。

Muhr van der Niepoort@Carnuntum

アソートが変わりました! ボトリングほやほやのSamt & Seide(velvet & silk) 2012は残念ながら機内破損しましたが、現行ヴィンテージBlaufränkisch  Carnuntum 09と11を比較試飲。

Rosi Schuster@Leithaberg

アソートの変わった2012は秋以降のご紹介とし、今回は現行ワインSankt Laurent Burgenland 10の美味しさを再確認。過去のスタイルで生産された2ワイン―Blaufränkisch Burgenland 08, Blaufränkisch Rusterberg 08―と比較し、彼のスタイルの変遷を辿ります。


次回へ>>

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ウヴェ・シーファー20周年イベント vol.6 オーストリアのロマネ・コンティ=サパリ登頂

<<前回はケーニヒスベアクの様子をお伝えしました

 

やって来ました。Uweとともに来る3度目のSzaparyサパリ! 

今日はいつも車を降りる畑の東部てっぺん付近ではなく、西寄りの南東向きの斜面の一番下から登ります。若木のブラウフレンキッシュが株仕立で植えられている区画です。

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ウヴェ・シーファー20周年イベント vol.5 畑巡り 1.Königsberg ケーニヒスベアク

<<前回は涙のチョチョ切れる超レア・バックヴィンテージ・デイナー後半をお伝えしました

 

前の晩、宿に戻ったのは3時半頃だったですかねぇ…。ディナーの後になにやら別のお酒まで飲んだような記憶もあるような、ないような…。

 

8時過ぎには空港へと旅立った日本人部隊にお別れのご挨拶もできず、2日目イベントのバスが迎えに来る10時ギリギリまで私はダウン…

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ウヴェ・シーファー20周年イベント vol.4 サパリ&ライーブルクのバックヴィンテージにメロメロ

<<前回はディナー前半の様子でした

 

さあ、4つ目のお皿とともに、遂にサパリの登場です。

※因みにサパリはオーストリアのロマネ・コンティに例えるべき畑。ウヴェの区画は若木の比率が高かったため、11年ヴィンテージまではライーブルクが最高値でしたが、12年ヴィンテージより正真正銘フラッグシップ・ワインとなりました。

※後日注:この情報は誤り。12年も従来通りライーブルクはサパリの1.5倍以上の価格で、樽熟成期間もサパリが約2年、ライーブルクは半年増しのままでした。謹んで訂正致します。

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ウヴェ・シーファー20周年イベント vol.3 美味し過ぎてワインが残せない…

※愛用カメラのオートフォーカスが効かなくなってしまいました。当分ピンボケお許し下さい。

 

<<前回はウェルカムドリンクのウフードラーのお話でした

 

メニューを見て驚愕! ウェルカムドリンクと合わせて24種のワイン…。各100mlとしても2.4ℓですから、半分は捨てないと立って帰れないことは明白です。

 

ああ、それなのに最初からシェフの才気を感じさせる素晴らしいお料理! ワインがすすんでしまいますぅ…

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ウヴェ・シーファー20周年イベント vol.2 ウフードラー・フリッツァンテで乾杯!

<<このブログは前回の続きです

 

そんな訳でVie Vinum会場からバスでズュートブルゲンラントに向かう空白の数時間を経て、イベント会場のレストラン“チェンチッチに到着。

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ウヴェ・シーファー20周年記念イベント 前振:のっけから汗まみれ

<<前回はバーデンの芳しい休日のお話でした

 

今年のVie Vinumは1万5千人と過去最高の入場者があったそう。ジャンシス始めデイヴィッド・シルトクネヒト(アドヴォケイトでブルゴーニュ、ドイツ、オーストリア、ロアール、アルザスなど冷涼ワイン系の点数をつけていた人)、シュテファン・ラインハルト(デイヴィッドの後任)、ティム・アトキンMWなど沢山のワイン業界セレブの姿もお見かけしました。

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アイゼンベアク再生なるか 最終章 神様の御心は? 後編

 <<このブログは前回の続きです

 

けれど、ドン底を打ったその翌日、彼は他産地から最良のブドウを調達することを決意。その新プロジェクトの味わいは先日試飲する限り、プアバッハはあくまでもピュアな石灰らしいミネラルと余韻、ネッケンマークトはあくまでも堅固な構成、ルッツマンスブルクはここならではの若いうちから官能的魅力…と、まだまだボトルリングまで半年以上を残すバレルサンプルながら、しっかりテロワールの個性を表しているところがウヴェの底力を感じさせる出来だ。

ショートPでドン底に突き落とされた翌日の浅田真央のフリーでの美技を思わせる不死鳥ぶり!!!

 

この2013年ヴィンテージが、単にウヴェにとって悪天候による例外年のラインアップとなるのか、それとも今後は何かと逆風の強いアイゼンベアクは持ち駒のひとつとし、ブルゲンラント全体から素晴らしいブラウフレンキッシュを調達するスタイルへの方向転換の第一歩なのかは、今の時点では明言はできない。

 

ただ、2011年以来病床のウヴェをストーカーのように追い回して、ようやくワインを日本市場に紹介するとろこまでこぎつけた本人としては、どうか読者の皆さんにはウヴェのワインに相応しい、じっくりと時間をかけた楽しみ方をして欲しいし、彼のワインに潜む、相反する繊細さと強靭さを存分に味わって欲しいと願う。

そして、プロの皆さんには、我々はウヴェのワインをその質と労力、そしてその精神性に見合った価格で買い支え、売ってみせることでしか、彼を応援することはできないのだ、という真実にも向き合ってみて欲しい。例えそれが彼を再びより深い「不条理」の奈落に突き落とすことになったとしても。

 

というのも、浅田真央も後日のインタビューで、「あのSPがあったからこそ、あのフリーの演技がある」と語るように、もしかして2013年の不幸は、ウヴェにアイゼンベアク以外のカンバスを与えたい、という、その人が一番輝ける、その人らしさが十全に発揮できる場所へ引き上げるための、神様の計らいなのかも知れない、と私には感じられるから。

 

次回は帰国時イベントのお知らせです>>

 

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アイゼンベアク再生なるか その5 サパリ堂々の成長

<<このブログは前回の続きです。

 

続いて既にボトリングされたワインを味わう。

 

何を間違えたか、最初に出されたのが2012年のサパリとライーブルク。

これまではテイスティングのポイントが「サパリがどこまでライーブルクに近づけるか」に行ってしまいがちだった気がするけれど、今やサパリのレベルはライーブルクと全く対等。両者の異なる個性の対比がより鮮明になった。

純粋なグリーン・シスト土壌に近いサパリは、高い酸と透明度の高い果実味のもたらすテンションが魅力の、いわばラ・ターシュ的個性。一方のライーブルクは静謐さの奥に膨大なタンニン、ミネラル、果実風味をため込んでいるという点ではロマネ・コンティに、サパリより多少重めの土壌が生む、円やかなスパイスや腐葉土的ニュアンスという点では、むしろDRCならロマネ・サンヴィヴァンに例えたい。

 

その後2ランク落ちの2012年ブルゲンラント。「プロだから大丈夫だろ?」と。まあねぇ(^^;

2011年までズュドブルゲンラントと呼んでいたもので、別にブドウの原産地にこの年変化があった訳ではないのだが、狭義のアイゼンベアク産ブドウ100%でないワインを"アイゼンベアクDAC"と呼ぶのがどうしても嫌なのか、2013年を見据えてここから名称変更したのか…。

グラン・クリュ達に較べればはるかに軽量級とは言え、ドライトマトや内気なハーブの香りを湛えたデリケートな個性は、ちゃんとウヴェの味。このレベルのワインを至極お値頃に味わえるこちらの人は本当に幸せだ、と思う。

 

こうしてボトリングされたワインを味わってみれば、いつもは瓶詰め直後にはむっつり押し黙ったままのウヴェのワインとしては、2012年はおしなべてよく開く。とても伸びやかで瑞々しさが好ましいが、一方で凝縮感&緻密さはやや物足りないので、若いうちから親しみやすい反面、2011年に比べると長熟な年ではないのかも知れない。

 

最後にKönigsbergケーニヒスベアク, Eisenbergアイゼンベアク、と、村名クラスのワインを2つ味わった。

ケーニヒスベアクは実に魅力的な出来。深く円やかな果実味はウヴェのワインとしては非常に万人受けする味わい。ウヴェ曰く「ケーニヒスベアクがあるから、僕にツヴァイゲルトは要らない。わかるだろ?」 6000本を11月にリリースし、既に在庫が600本というのも頷ける。

しかーし!

断然ウヴェらしいのは、やや神経質な白コショウやタイムなどハーブ、透明なチェリー香味に品の良い柔らかな塩気を感じさせるアイゼンベアクの方。

 

私的にはアイゼンベアクが断然『買い』なのだが、市場人気は絶対逆だろうなぁ J

 

次回は人生の不条理に迫ります:)>>

 

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アイゼンベアク再生なるか その3 パイオニアの憂鬱

<<このブログは前回の続きです

 

一年振りにウヴェ・シーファーを訪れたのは先月30日、折しもオーストリア中大雪に見舞われた日。ウィーンからアルプスの東端の山の中を通り抜ける長距離バスの車中、「ここまで暗く降りしきられちゃあ、雪景色も撮れやしない」と、ブルーになっていた。

昨年もガスりまくりでサパリの雄大な景色の写真が撮れなかったしかも、昼食に用意してくれたオールド・ヴィンテージがブショネだは、テイスティングしたワインがことごとく開かないは、おまけに抜栓したワインを一度に抱え持ち帰ったお蔭で肩を痛め、そこに五十肩が重なって今も酷いことになっているし…。「もしかして私、ウヴェと相性悪いのかしら?」とため息交じり。

 

実は私は昨年の訪問時以来、彼の心身の健康状態をとても心配していたのだ。

傑出したワインは、高額の看板キュヴェほどすぐに売り切れてしまうけれど、2010年はそもそも天候上売るワインが極少量。11年、12年も平年を下回る収穫量だった。そんな中、売ったワインの利益を愛するアイゼンベアクの畑の買収とコンディション改善につぎ込んで来た彼の焦燥が、言葉の端々に現れていた。

しかも彼の敵は天候だけではなかった。外国人地主を排除したいハンガリー政府、そしてどうやら最も堪えているらしいのが、ウヴェ最愛のアイゼンベアク一帯の銘醸畑(とそのポテンシャルを持つ空地やコンディションの悪い畑)の地主達や一帯の生産者達との軋轢であることが、毒を含んだ彼のボヤキから感じられた。

そこへ持って来て、20136月の雹で彼は所有畑のブドウの90%以上を失っている。

 

アイゼンベアクに近づくほどに強まる雪を眺めながら、いかにも病み上がり風情だった、痩せて目の落ち窪んだ昨年のウヴェを思い起し、私の胸には何か『不穏な予感』が生まれていた。

 

しかーし!

待ち合わせ場所のグロースペータースドーフのバス停で、奥さんとともに車を降りたウヴェの活き活きした目と、差し出す手から伝わる力強さに、私は瞬時にウヴェの健康&精神状態の良さを確信。極悪の天候とは裏腹に、気持ちは一気に晴れ渡った。

 

現地に入るまでは「サパリの雪景色写真撮影」への一縷の望みも捨て切れていなかったし、同畑に株仕立てで植えられた若木の成長具合も確認したいと思っていた。が、更に強くなる雪の勢いを見て畑回りは一切断念。前回とは逆に、ゆっくりテイスティングに時間をかけることにした。

 

そして最初のバレルサンプルの試飲途中から、私は目をむくこととなる。

 

そのバレル・テイスティングの様子は次回>>

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シルヒャーの王者ライテラー1年振りの再訪

<<前回はこちら


取材報告第二弾は同じくヴェストシュタイヤーマークより、やはりシルヒャーの生産者、ライテラー。

2004年春、2009年春、2012年9月14日(=プリセスの誕生日)、に続いての再訪です(前回の訪問記はこちら)。

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ビオディナミを超えた? シュトローマイヤー訪問記

<<前回はこちら

 

プリンセス、9月11日(水)から週に3-4日のペースで赤が主体のワイナリー巡りをしています。

そのご報告を今日からほぼ取材と同時進行で、ブログでして行く予定です(プリンセスのチビ携帯モデムが旅先でもちゃんと繋がったら、の話)。

 

第一弾はヴェストシュタイヤーマークよりシルヒャーとシルヒャー・ゼクトの生産者、シュトローマイヤーの巻。赤ワインとは言えませんが、代表的黒ブドウ”ブラウアー・ヴィルトバッハー”からのロゼとそのゼクトで名高い、独自のビオディナミを援用した有機農法を実践している生産者です。

2009年初夏以来、4度目の訪問ですが、一緒に畑に出たのはその春以来。4年半の間にフランツは自分の自然農法哲学を深め、その方法論に確信を持ったかに見えます。

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2011年は柔和さが魅力の、若く飲んで美味しい年

実は月曜にシノワで行われたお食事会報告をしようと思っていたのですが、アップ直前に2度文章が忽然と消える、という事態に直面し、やる気を失ったプリンセス。

 

そんな訳で発見だけを箇条書きで書き留めておきます。ヴィンテージ表記のないワインは全て2011年です。

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ピットナウアーちょこっと訪問…超多忙中を有難うございました!

今、オーストリアのブドウ畑は爆発中 : ) 大変なことになっています!

 

…というのも、今年は春が寒く、発芽は3週間ほど遅れていたのです。ところが4月下旬から5月中旬にかけて気温が急上昇。しかも結構雨が多く、ブドウはスクスクを通り越して驚異的な早さで成長。この1か月の間にほとんど成長の遅れを取り戻してしまいました!

生産者に電話をし、「畑の調子はどう?」と尋ねると、皆判を押したように「exploding!!!

という答えを返して来るのです : )。こういう、ブドウが爆発的に育っている状態というのは、…つまりとにかく何でも育ちまくるので、不必要な枝もどんどん出て来る、ということ。せっかく剪定で収量コントロールをしたのに、長梢より下から副梢は出るし、新芽から伸ばした結果枝にひとつの房がつけばいいのに、主要枝から副枝は出てくるは、ひとつの枝に3,4、5つも6つも房の元がついてしまうは…。

これをそのまま放置すると、最終的にブドウの熟度や凝縮度が不足する、ということもありますが、それ以前の問題として、枝葉がみっしりと密集してしまうため、病気を呼ぶ温床を作っているようなもの

 

ですから、開花前のこの時期にブドウの成長が促進される要素が重なると、除葉だの、誘引だの、グリーン・ハーヴェストだの…そうした立派な名前のついた作業の前に、不要な副枝をせっせ、せっせと落とす作業(作業の名称を問えばputzen=掃除、という答えが返って来ました : )が山のように発生する訳です。

 

そんな作業山積みの真最中にプリンセスの訪問をOKしてくれたのは、Gerhardゲアアルト&BrigitteブリギッテのPittnauerピットナウアー夫妻。プリンセスとしてはちょっと込み入った用件だったので、電話でなく直接会ってお話しがしたかっただけなのです。しかもウィーン中央駅から最寄り駅ゴルスまでは、直通電車に乗ってしまえば、キッカリ1時間の距離。軽い気持ちで訪問を打診してしまいました。

 

ところが、訪ねてみれば、ゲアハルトは本当に目が真っ赤で「疲労困憊の上にまだまだ今日、陽の高いうちにやっておきたい作業に追われているのに、私のために畑からわざわざ戻って来てくれた」という状況が一目見て痛いほど伝わって来ます。畑のお掃除作業の過酷さを見誤っていたことを、プリンセスは今更ながら痛感。それなのにブリギッテはいつものように抜群のお味の自家製ザルツシュタンゲアルを訪問時間に合わせて焼いてくれました。…ああ、つくづく恐縮…。

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バロック音楽祭@メルク&久々のニコライホーフ訪問

バロック・ファンの皆さん、お待たせしました! 昨日土曜、ドナウ川のシュピッツ上流メルクで行われているバロック音楽祭“インターナショナル・バロックターゲ”に行って参りました。…って、別にファンでもなんでもない?

いえいえ、プリンセス4月の荻窪サンパでのお食事会で、お客様とレオンハルトやらアーノンクール、古楽器のあれこれで大いに盛り上がり(しかも皆さん、プリンセスなんかよりずっと詳しい!)味をしめてしまいました! オーストリアワイン好きには、実は隠れ古楽好きも沢山いるのだ、と(本当か? : )。

※例によって写真はクリックすると拡大します。

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シュピッツァーベアク・テイスティング その1

最近何かと話題のオーストリアの赤。新樽風味と厚いタンニンがガビガビの強く逞しいタイプとは全く別方向にある、ピノ好き日本人の嗜好にズバリと嵌るスタイル。

そんな動きの最先端を担う生産者の一人、ムア・ファン・デア・ニーポートの“シュピッツァーベアク テイスティング”が、13日の月曜、ドナウ運河に浮かぶお船のレストラン、Badeschiff am Donaukanalで行われました。

 

本題に入る前にこのレストランについて少しお話ししておくと、オーナーシェフはオーストリアのスター・シェフの一人、クリスティアン・ペッツ。この国を代表する所謂グランメゾンを渡り歩いたその後は、ぐっとカジュアルなこのお船のレストランをプロデュース。随所に彼の最高レベルの調理テクニックとセンスを光らせつつも、オーダーしてからのお待たせ時間23分、ひと皿€69で上がるそのお手軽さがウィーン子に受け、待ち合わせに、ビジネスランチに、こうしたイベントに…、ワインも充実しているので、その気になればリーズナブルでレベルの高いディナーに、と、なにかと重宝に使われている人気スポットです。

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怒れ日本人!!! その1 注文していないワインを勝手に持って来られたら? 

ヴァッハウではヴァイン・フリューリンク(ワイン・スプリング)、ドナウ一帯ではトゥール・ドゥ・ヴァンが開催された週末前夜金曜の夜――つまり丁度一週間前――プリンセスはイタリア旅行の帰り途にウィーンに寄られたE夫妻とお食事をすることになっていました。

前回、あれは2年前。ウィーンでご夫妻と待ち合わせた際には、まだこちらへ来て日が浅かったこともあり、プリンセスはディナーの手配をする余裕すらなく、ウロウロした挙句ロクなものにありつけなかった苦い経験があるので、今回はしっかりと評判のレストランに予約を入れておきました。しかも、毎年のようにウィーンにお見えになるご夫妻が、お二人だけではなかなか行かれそうにないところ、…ということで、微妙に中心部を少しだけ外したドナウ運河を渡った向う側の2区、という技の細かさで万全の構え。

 

レストランはあまり色気のない街並みにひっそりと地味に佇んでいました。

――プリンセス、仰々しいのは好みではなく、この知る人ぞ知るという雰囲気は〇。

しかも、ドアを開け、中に通されると、いくつもの空間が繋がっていてかなり広い。それがまた、ほぼ満席に――ヂモティーらしきファミリーやらスマートカジュアルがお洒落に板についた知的自由業的雰囲気の人々等々――で埋まっています。

…おお、いかにも「美味しいモノを食べに来る店」という風情! 期待が膨らみます。

 

さて、最初に食前酒を尋ねられます。こちらのレストランではグラスワインは断りがなければボトル1/4が普通なので、お店のペースで食前酒、泡、白、赤、デザート、〆に食後酒と、一皿一皿ワインを合わせていると、3人で3本以上飲むような恰好となり、ベロベロになるのは目に見えています。そこで、夫妻にグラスで楽しむか、リストから現地でしか飲めないようなワインを12本オーダーしたいか、決断を促します。

 

迷っていると女性のサービススタッフはゲルバー・ムスカテラーを勧めてきます。しかし、ご夫妻の決断は後者に。そこでお店のお勧めを断り「ボトルでオーダーしたいから」、とワインリストを所望します。

 

戦いはここからはじまりました。

 

彼女、いつまで経ってもリストを持って来ません。

まあ、でもそういうことはよくあること。その間初老のメートルが食事のオーナーを取り、アミューズが来てもリストが来ないので、彼女に再度リストを催促。それでも来ないので、メートルにも更に催促。そしてようやくワインリストが渡されます。

おお、さすがウィーンのトップレストランのひとつ。ワインは充実しています。特にF.X. Pichlerがズラリ。必ずしもプリンセスいちのお気に入りという訳ではありませんが、オーストリアワイン好きなら涎の出るような…19992001の銘醸畑ものが€100前後。

勿論、買いでしょう。

ニタニタしながらリストを物色していると、今度はやけに早いタイミングで年の頃プリンセスとあまり変わらなそうなソムリエが現れ、ヘンテコな英語で「長いワインリストを読むのは、大変だよねぇ」と妙に馴れ馴れしく声をかけてきます。

「あー、放っといて! プリンセスにとってはリストからお宝を探すのは、お料理とワインを実際に楽しむのと同じくらい至福の時間なんだから。シッシッ!」…という言葉を飲み込み、ただ「いいえ。楽しんでいますから」とだけ返し、リストを読み続けます。すると「ワインなしにワインを選ぶのは難しいでしょ」と、ヤメックの11のリースリング フェーダーシュピールを注いでくれました。キリリと冷え白い花の風味も非常に爽快。うん、美味しい!

 

さて。喉も潤ったし、再びリストに没頭…はさせてくれませんでした。

ソムリエ氏:グリューナー それともリースリング? 或いはウィーン特産のゲミシュター・サッツ?

P:グリューナーでお願いします。

本来プリンセスはリースリング魔ですが、どうもこの店のリストにはあまりリースリングへの愛情を感じなかったからです。

S:それじゃあ、ここウィーンのサプライズなグリューナーを。

…と、ここでプリンセス、彼にはワイン選びを任さない方が賢明と判断。元々この店のリストがプリンセスの好み筋とは若干ズレていることは、既に予約時にネットで確認済みだったからです。

そして、選んだのは充実のF.X. PichlerからGV Kellerberg2001

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トゥール・ドゥ・ヴァンでお城ワイナリーへ

日本ではゴールデンウィーク終盤に当たる先週末、春を迎えたオーストリアの各産地でも様々なイベントが行われました。そしてプリンセスは昨年、一昨年同様お城ワイナリーで、Tour de Vinイベントのお手伝い。

 

独り立ちしてから2度目のお城ワイナリー訪問ですが、もう『自分のオウチ』ではなくなってしまったお城を訪ねるのは、とっても不思議な気分。こうしてよそ者としてゴーベルスブルクの駅に降り立つと…。本当にお伽の国のような愛らしい小さな町です。そして我がお城は歴史の重さとそれを潜り抜けて来たいぶし銀のような美しさをたたえています。

 

Tour de Vinトゥール・ドゥ・ヴァンは、Traditionsweingüterトラディツィオンスヴァインギューターに加盟する全ワイナリー(2013年は23ワイナリー)の全てが一般客に門戸を開放し、テイスティング他セラーや畑見学など様々な催しを繰り広げる、いわばドナウ一体のトップワイナリーの春の一大お祭りイベント。

プリンセス、いつも同様、2階の一番天井の高いイベント・サロンでブリュンドゥルマイヤーと合同で行うワイン・テイスティングのサービス役として登場。お城の顔としてお客様と接するのは、いつだって誇らしい気持ちです。

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ヒルシュ バックヴィンテージ・テイスティングを振り返る 最終章 愛好家編

そうそう、忘れた頃のご報告で申し訳ありませんが、前回帰国時のヒルシュの業界向けヴァーティカル・テイスティングの後、夜は愛好家向けお食事会を催したのでした。

 

そこではHeiligensteinの東隣に並びたつGaisbergガイスベアクのリースリングのミニ・ヴァーティカル――プリンセスのプライヴェート・セラーから04, 07, 09を供出――に、ハイリゲンシュタインの03&GVラム06のマグナム、という輸入元エステート・ワインズに在庫のある銘醸ワインを取り交ぜ、シノワのワインに合わせたコース・メニューとともに楽しみました。

 

Heiligensteinの陰に隠れて知名度的には地味なGaisbergガイスベアクですが、お城ワイナリー シュロス・ゴーベルスブルクにとっても非常に重要な畑。その優しい持ち味と、特に乾燥した年に瑞々しさを表現できる唯一無二の個性を感じていただけていたら嬉しいです。味わい的に和食、そして価格的にちょっとグレードを上げたい家飲みに…と、エアステ・ラーゲの素晴らしさを生活に取り入れて欲しい、というプリンセスからのメッセージは伝わったかなぁ?

 

シノワ渋谷店の個室の高い壁面が思わぬ迫力の大スクリーンとなり、お料理とワインのマリアージュ具合も最高! 初対面の方もいらしたのですが、オーストリアワインについての様々なご意見やご質問もいただき、とても充実した時間でした。

そうそう、Zaltoツァルトー対Riedelの、ともにオーストリア産グラス対決も面白かったですね。旧友でアカデミー・デュ・ヴァンの超人気講師であるKさんから「カリガラス(ZaltoやLobmeyr)は、ワインの味わいに縦に垂直な伸びを与え、鉛クリスタル(Riedel)は横の膨らみを与える」という解説をいただき、実際味わいがその通りなのにも感心。

 

ご参加下さった皆さん、シノワの皆さん、本当に有難うございました!

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ハイディのBAはバイク便に乗って… ワイン・ディナー@サンパ

47日、サンパでのワイン・ディナーは、日曜の夜、ちょっと早めの時間から始まりました。

サービスを仕切る飯岡さんはシノワ・チルドレンの一人で、オーストリアは普段からよく使ってくれているそう。お客様の数集めにイマイチ自信のないプリンセスに「岩城さんの知名度だったらすぐに集まりますよ(え? プリンセスって、オーストリアワインって知名度あるんでしょうか???)」とも言っていただき、大船に乗った積りで開始1時間前くらいにお店に入り、早速プロジェクタのセッティングやらワインの確認やら…。

 

…嵐の前の静けさ…

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鮓ネタ傾向別ベストパートナーを探そう@銀座壮石 その2

シャブリ (Chiblisienne)vs ゲミシュター・サッツ(Mayer am Pfarrplatz)の意外な展開のお話でした。

 

まず、同系列と思っていた2種のワインが、思っていたほど「似ていない」ことに改めてビックリ。カリカリしたミネラルは圧倒的にゲミシュター・サッツの方が多い。一方のシャブリは、ミネラル感より柑橘系の風味が豊か。因みにこのシャブリ、酒販問屋Iさんに「一番よく出る」ワインをリクエストしました。うーむ、とにかくこの柑橘風味はシャブリに限らず受けがいいらしい…。

余談ながら、グリューナーでもやたらこの香りの強いワインが日本のプロには人気で、プリンセスは愕然としたことがあります。え? 何故愕然とするんですか、って? …この柑橘風味は、テロワール由来でも、おそらくブドウ品種由来ですらない、醸造過程で生成された第二アロマ(酵母や低い発酵温度で強調される香り)のはず…、だからです。

シャキっとしたミネラル感と、何より「その土地らしさ」を愛するプリンセスとしては、圧倒的にワイン単体としてはゲミシュター・サッツの方が好みでした。

ところがサヨリと鯛を食してみれば、どちらの白身もプリンセスの注文通り実に繊細で口当たりも滑らかシャブリの緻密で滑らかなテクスチャーがぴったりと寄り添います。対するゲミシュター・サッツのミネラルは思ったより「ワイルド」で、カリカリのミネラル感はテクスチャー的に上品な刺身とはいまいちシックリ来ません。

これは驚きでした!

ゲミシュター・サッツは粗塩を振っただけで焼いた川魚や地鶏などと豪快に飲み食いした方がいいワインだと、この時心底から納得しました。そう言えばウィーンっ子ってホイリゲでガッツリ食べてるもんなぁ…。

ただし、ゲミシュター・サッツというのは面白いワインで、ベーシックな方からWiener Gemischter SatzNussbuerg(グロースラーゲ)→単一畑、と格を上げれば上げるほど、重量感より軽やかさが増すのが本来の姿。次回繊細なネタに合わせる際には、日本上陸間もないHajszan Neumannハイシャン・ノイマンの、未輸入の北西向き単一畑Weissleitenヴァイスライテンを合わせてみよう、などと妄想を膨らませるプリンセスでありました: )。

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帰国時イベント@西麻布プロヴィナージュで全て終了!

2月27日のヴォルテックス社の試飲会を皮切りに、Foodex、大阪、名古屋、東京と続いたイベントは、昨日4月10日の西麻布プロヴィナージュでの当サイトのローンチ・パーティー&深夜のミニ業界試飲会を最後に、全て無事(…と言うには余りに様々なハプニング続きながら)終了しました。

その間、オーストリアワインを挟んでお目にかかった方の数は、おそらく4桁に近いでしょう。

お出掛け下さった皆さん、本当に有難うございました!

 

さてそのwww.vinologue.jpのローンチ・イベントは、ガランとせず、すし詰めにならず、の絶妙の人数。実はこの企画、8,000円でお食事つき飲み放題、という乱暴な催しとしては信じられない、例えばRudi Pichlerルーディ・ピヒラー Riesling AchleitenアハライテンやらHiedlerヒードラーのGV MaximumやRiesling Giasbergガイスベアク, Proidlプロイドゥル Riesling Pellingenペリンゲン, Stadt Kremsシュタット・クレムスのGV Weinzierlbergヴァインツィアルベアク…といったトップ・キュヴぇやらエアステ・ラーゲン、更に同Riesling Grillenpartzグリレンパルツの06、Schloss Gobelsburgシュロス・ゴーベルスブルクのGV Rennerレンナー 06など日本ではなかなか味わうことのできない、しっかり熟成したワインまで混ざっていた、という夢のようなワイン会。

 

では、いつもながら美味しいお料理とスマートなサービスを提供してくれたprovinageの田中さん&斎藤シェフ、厨房スタッフ、そしてご参加いただいた皆さんへの感謝の気持ちを込めて、7時からの愛好家の部、11時からの業界の部、併せて盛り上がる様子をご覧ください! 

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ヒルシュのバックヴィンテージ・テイスティングを振り返る その4 業界向テイスティング 後編

セカンドフライトはカビの害の多かった08年のラム、そしてハイリゲンシュタインを09, 07で比較し、09についてはガイスベアクとも水平比較する、という趣向。

そしてサードフライドはラム06、ハイリゲンシュタイン03、ガイスベアク06、と何故か暖かい年のグレートヴィンテージと、酷暑の痕跡をリリース当初は酷評された年…と暖かい年ばかりのオールドヴィンテージ・フライトと相成りました。

 

こうして書くと「いかにも」そのように企画したかのように自然に聞こえますが、かき集めたワインから、なんとか筋道を立てるべく、畑毎にやろうか、品種毎に並べようか…、つまりミニ垂直を連ねるか、ミニ水平を連ねるか…と、ジグゾー・パズルのように前々日にフライトを組み立てたプリンセスの苦悩を、ここは偲んでいただきたい : )

 

驚いたのは、オーストリアマーケティング協会のサイトから拝借したヴィンテージ・チャートの画像を映し出した瞬間、あちこちで携帯カメラのシャッター音やフラッシュが炸裂したこと。実はプリンセス、このテのチャートがいかに実際のワインの品質や性質を反映しないかの見本として、使っていたのですが…

 

評価があてにならない実例を2つ挙げておきましょう。

点数低めの08は、確かにカビの害の多い、ブドウを育てるのが難しい年ではありましたが、選果をしっかりするワイナリーにかかれば、多めの雨によって根にたっぷりと取り込まれたミネラルが土壌個性をひと際よく映す、果実味よりミネラルの勝った、実に通人向けの味わいになっています。この日のGV ラム 08のように…。

プリンセスも含めたメディアが酷評した03にしても、実際リリース直後は熱苦しさの痕跡がありありで、どうしても好きになれなかったけれど、そして今でもリースリングとしては異例に酸がおだやかで、正直オーストリアン・リースリングの典型とは言えないけれど、10年を経てそれなりのいいバランスになっていました。不評の03をとっとと市場から引込め、昨年になってようやくリリースしたワイナリーの英知を称えたい、と思います。

 

最後に、その03年についてあと2点、記しておきたいことがあります。

ひとつは、03という年は、夏の猛暑とは一転、秋から晩秋の気温は近年で最も低く、初雪も最も早かった年だと言うことです。夏の高温に大慌てをして、フラッグシップのワインですら9月中に収穫を済ませるところが目立ちましたが、慌てふためき組は負け。プリンセスお気に入りのトップワイナリーは一様にじっくり収穫を待ち、現在議論は「初霜の直前に収穫した方が出来がいいか、霜を待った方が勝ちか」へと移っています。因みにヒルシュは前。ブリュンドゥルマイヤーは後。…うーん、どっちも10年を経た今まだまだ驚くほどエネルギッシュな素晴らしいワイン達です。 

そしてもうひとつはルーディ・ピヒラーがプリンセスに語った「それぞれのワインにはそれぞれに必要な時間というものがある」という言葉。 


ワインを愛する全ての皆さんに覚えておいていただきたい真実です。

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桜の散り際に、お城卒業記念企画やります!

昨晩は目黒川の桜が本当に真っ盛り。一方プリンセスの東京の根城である深川周辺の水路岸に植えられた木々は、そろそろ葉桜へ。

そんな季節の移ろいの美しさとはかなさを感じる今日から3日間、当サイトvinologueの発足と、お城卒業の両者記念イベントの一環として、(株)ワンモアグラスの協力を得、”プリンセス・アソート”の読者限定共同発注企画を実施します。


お城ワイナリーが通常VIPやジャーナリスト向けイベント等のために取り置いているミュージアム・コレクションからの希少バックヴィンテージ他、通常個人愛好家の皆様には組み合わせて購入することが不可能、或いは非常に難しい「エアステ・ラーゲ」ものや超人気のゼクト&アイスヴァインを併せて組んだ限定セット3種今日から3月29日一杯、数量&期間限定で受注。輸入元の次の船に載せて持って来てもらう、という超のつくスペシャル企画。

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やるときはやる。それがハネス

昨年行われたチャリティーコンサートも「やるときはやる」ハネスの面目躍如
昨年行われたチャリティーコンサートも「やるときはやる」ハネスの面目躍如

いつもながらの期限を守れぬ駆け込み確定申告&Think-Padの絶不調に業を煮やしての新PC調達(Windows8に遊ばれっ放しで結局傷口を広げただけ?)のドタバタで、ブログを書く時間も頭も吹き飛んでしまったプリンセス…。ようやく久々の更新です。

 

さて、「スクリューキャップ」「オーストリア」とGoogleで検索すると、何故かオーストラリア関連の記事が引っかかってしまうくらい、豪やNZで普及率の高いスクリューキャップ。実はオールド・ワールドの中では、オーストリアでの使用率がおそらく最高でしょう(データは追えませんでした。済みません)。

 

ここで少しワインのストッパーについて軽く復習しておきましょう。天然コルクの代替が使用されるのには主に3つの理由があります。

1)良質な天然コルクのコストが高い、或いは入手しづらい

2)天然コルクの密閉度の個体差が大きい

3)コーキー=ブショネを避けられない

そして、オーストリアの高い普及率は、そのワインのスタイルと密接な関係があります。主流の辛口白ワインといえば、新樽風味なし、マロなし、頻繁なバトナージュによるバタリーな風味なし、ですから、粗悪なコルクによる酸化やブショネが必要以上に目立ち易い、ということ。

 

そして「それがいい」と決めたら徹底的にその啓蒙と普及に励むのがハネス流。

他のワイナリーの多く――例えば我がお城ワイナリーにしても――が、普及クラスからスクリューキャップを導入し、プレミアムクラスは、主に外観上の理由で依然天然コルクかヴィノロック(ガラスと樹脂を組み合わせたもの)を使っているのに対し、彼は2002年の導入時から、ラム、ハイリゲンシュタイン、ガイスベアクという3大看板ワインを含む全てのワインをスクリューキャップで打栓して来ました。

 

同様の潔さは、ビオディナミ認証を巡る買いブドウに対する態度にも端的に表れています。

ロイマー、オット、フリッチ、ヴィーニンガー、ピットナウス、A u. Hニットナウス、Gハインリッヒ、ゲゼルマン…といった同時期にビオに転換した面々が、持ち畑のブドウと買いブドウの処理経路を完全に分断したり、別会社で製造したり、という工夫で持ち畑のブドウからのワインの認証を守ろうとしたのに対し、ハネスだけは買いブドウも最低限100%有機を目標に、提携栽培農家探しや育成に力を注いで来ました。おそらく2013年ヴィンテージあたりから買いブドウも全て有機となるはずです。

 

そんなポジティヴ方向に真っ直ぐに突き進むエネルギーは、何よりも彼のワインに注ぎ込まれるとみえ、ハイリゲンシュタイン&ガイスベアク一帯に畑を持つカンプタールのトップワイナリーの中でも、生き生きとした陽性のエネルギー感と躍動美は、ヒルシュならではの魅力だと、プリンセスは常々思っています。

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ヒルシュ バック・ヴィンテージ・テイスティング レポート その1 父の代からの自然農法

さて、怒涛のイベントラッシュをどこから振り返りましょうか?

ここは「鉄は熱いうちに打て」ということで、先週14日に渋谷シノワで行われたヒルシュ バック・ヴィンテージ・テイスティングからご報告します。

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プリンセスの人生を変えたワイナリー、ヒルシュ

Foodex~大阪~名古屋と続いた鬼のロードもあとひと息。プリンセス東京に戻って参りました。

そこここのセミナーやらワイン会に来て下さった皆さん、本当に有難うございます!
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ピットナウアー訪問記 エピローグ ゲアハルトの見出したテロワール

先月27日の晩から発症したインフルエンザもようやく平熱に落ち着き、後は咳と気管支炎が収まってくれるのを待つのみ。…怒涛のイベントラッシュにはギリギリセーフとなりますように。

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プリンセス退位の辞

読者の皆さん、
今日は”ピットナウアー訪問記 その5”をお送りする予定でしたが、重大発表がありますので、お知らせします。
私、本日をもって、プリンセスを退位することとなりました! 
はい、お城を出て独り立ちします。

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ピットナウアー訪問記 その3 スルスルっと入って、もう一杯!

ワイナリーは10~15年前に建設ラッシュだった、所謂超モダンな造り。ピットナウアーの場合、ガラスを多用したサンルームのように明るく見晴のいいテイスティング・ルームは、白と蛍光黄緑の壁にポップなエティケットがとてもしっくり溶け込んで、ウキウキするような心地よい気で満たされています。

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ピットナウアー訪問記 その2 ゴルスにワイナリーが集積する訳は?

ピットナウアーのあるノイジードラーゼーという生産地は、墺ワインオタクを自認するプリンセスにとってすら、最もその個性を捕まえ難い産地です。

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ピットナウアー訪問記 その1 ゴルスへ

プリンセス、オーストリアワインを日本にご紹介する立場になって、今年で9年目になります。
思い返せば結構な数のワイナリーを日本市場に橋渡しして来ました。
そんな中、おそらくワイナリーを訪れてから最短速度&最少インフォメーションで日本のパートナーを見つけることができたのが、このPittnauerピットナウアーです。

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冷涼ワイン原理主義者達よ、額づくべし!!――ウヴェ・シーファー訪問記 エピローグ

そしてプリンセス、50ml程度しか注いでいない4本のワインと購入したReihburg 08が1本入った6入段ボール箱を片手に抱え、お城へ乗り継ぎ、乗り継ぎ帰途につきました。荷物がひとつ増えると必ず何か置いてきてしまう困った習性を持つプリンセス帰り道はとにかく財布といただいたワインを持ち帰ることだけに集中:)しました。

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あは! 見破られてました:)―― ウヴェ・シーファー訪問記 第5章

セラーでの驚きからプリンセスが回復し、テイスティング・ルームへの移動を促されつつ、ウヴェがプリンセスに尋ねます。「帰りのバスの時間は?」

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ウヴェ・シーファー訪問記 第4章 バレル・テイスティング

ウヴェを訪ねたのは1月の10日。この時点で、秋にボトリング予定の赤看板畑の2011年のメインブレンドは既に終わっていました。つまり、2,3の特殊な樽を除いてほぼブレンドが完了した状態です。

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こんなとき、あなたなら?――ウヴェ・シーファー訪問記 第3章

サパリの土霊?に力づけられたのか、ウヴェは、ヘル(綴りはHöllですが)という町を通り抜けながら、「ヘルの町長の名前はデヴィルだったんだよ。」などという軽口まで叩きながら、「2012年は2011年同様暖かい年だけれど、よりアルコールと酸とのバランスの取れたグレートヴィンテージだ」と嬉しそうに語ります。

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ウヴェ・シーファー訪問記 第2章 アイゼンベアク“グランクリュ”巡り

アイゼンベアクの山を眺めながらウヴェは言います。

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ブルゴーニュ全体をヴォーヌ・ロマネと呼べますか? ウヴェ・シーファー訪問記 第1章 アイゼンベアクDACにモノ申す

おっとその前に…。
車はワイナリーのあるヴェークラースドーフを素通りし、HannersbergハンナースベアクKönigsbergクーニヒスベアクの畑を掠めます。
道を挟んでほとんど連続するこの二つの畑は、前者がスレートで後者がこの辺りには珍しい石灰土壌。

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ようやく逢えました! ウヴェ・シーファー2度目の訪問 序章

ウヴェを訪ねるのは2度目――前回は2009年の春、拙著の取材時。例によって、ざざっと畑を回って、セラーを見て、テイスティングをして…全てを合わせて2時間程度、という強行軍でした。

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忘れていません! ハイサン=ノイマン セラー&テイスティング編

畑からワイナリーに向かうと、ベートーヴェンハウスで名高いマイヤー・アム=プァールプラッツのある広場が現れ、その先の突き当りにハイサン=ノイマンはありました。

なぁんだ、目と鼻の先ではないですか!
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ハイサン訪問記 その2 明かされる、ヌースベアクの秘密

おー寒!!! 8時半過ぎてもマイナス6度です…。

さて、ハイサン=ノイマン訪問の顛末でした。

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プリンセスいち押しゲミシュター・サッツ ハイサン・ノイマン その1

プリンセス、昨年末から年初にかけて、せっせとワイナリーを回っています。

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ロージー・シュスター訪問記 その4 驚きのカレント・ヴィンテージ、08 ブラウフレンキッシュ

ハネス・シュスター最終章。いよいよワイナリーに戻ってテイスティングの巻。
伸び盛りのワイナリーならではの驚きと発見に充ちた時間を、できるだけかいつまんでお話しします。

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ロージー・シュスター訪問記 その3 静かなるアンファンテリブル

この辺でプリンセスがハネスと回った場所を地図で確認しておきましょう。

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ロージー・シュスター訪問記 その2 ブラウフレンキッシュ古木プロジェクトの障害とアドヴァンテージ

ブログ読者の皆さん、明けましておめでとうございます!

皆さんはまだ三が日ということでお屠蘇気分だと思いますが、お城ワイナリーは昨日2日から営業開始。新年の挨拶も、「良いお年を」という意味では何度も使いましたが、日本のように年が明けたことに対する「お目出度い」という感覚や感慨は、挨拶を観察していても薄いように感じます。

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ローラント・フェリッヒの若きソウル・メイト、ハネス・シュスター その1

ハネス・シュスター Hannes Schusterと最初に遇ったのは、2009年の初春、拙著の取材でモリッツMoaricのローラント・フェリッヒをグロースヘーフラインの自宅に訪ねた時でした。

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ワインディナー@ラ・グラップ in 西麻布 

こちらは昨日土曜からクリスマス休暇に突入。
連日雪が降り、町はシンと静まり返っています(…っていつものことか:)

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2012のエアステ・ラーゲ、続々とテスト・ブレンド完了!

お城周辺はすっかり冬景色。

去年もそうでしたが、セラーへ降りるドアが開け放たれ、冬の冷気にタンクや樽を触れさせる時期となりました。
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親友の還暦祝@ミシェル・ブラス トーヤ・ジャポン

話は1カ月以上前に遡りますが、今年収穫のフィナーレを見届けずに日本へ帰国したのには、実は訳がありました。

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ゴーベルスブルク幻想

ちゃっかり片道6万を切る価格のビジネスクラスに乗り、ご満悦でお城に戻ったプリンセス。
慣れない”リラックス”ポジションで機内映画を観ていたら、またまた弱点の腰が不調に陥る、という、根っからの貧乏性を曝け出しています。

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冷涼ワインと極北ワイン―自信を持って後ろを向こう!

「有料アップグレードせねばブログに写真がアップできない!」と激怒していたプリンセス。
facebookつながりのH氏が教えてくれたリンクから、一定サイズ以下の写真はピカサへのアップロードとしてカウントされないことを知りました。であれば、H氏のアドバイスに従い、オーバー分だけ既アップ写真のサイズを削って再アップし直し、今後はカウントされないサイズで写真をアップし続ければいい訳です。

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グリューナーとリースリング。この雲泥の差!

空港へ向かう前に、早起きしてせめてラムの収穫風景の写真だけでも、と思っていたのですが、残念なことに今朝は冷たい雨。収穫は午後からになってしまいました。

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お城の隠れた主役、ガイスベアク&レンナー。今年の果汁はビューティフル!

明日日本へ旅立つプリンセス。オーストリアでのブログはこれで最後になるでしょうか? 
さて、今日は気持ちの良い秋晴れ。お城ワイナリーでは昨日、今日と引き続きRennerレンナー畑のグリューナーを収穫しています。

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プリンセス、華麗なる変身を遂げるの巻

前回のブログを読んだお仕事関係者から「岩城さんのお仕事って大変なんですね」と、マジに同情されてしまったプリンセス : )

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本日収穫なし…一体何を待っているんでしょう?

プリンセスあと1週間ほどで日本に帰ります。
貴腐やアイスワインはともかく、辛口用ブドウの収穫見届けてから帰ろう、という魂胆です。

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収穫期に雨・雪が降ると…?

プリンセス、こちらに来る前の10年近く、ワインスクールで教えていました。そしてしつこいくらい、「収穫期に雨が降ると一年の苦労が台無し」みたいなことを話していました。

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ローラント・フェリヒ“モリッツ”――クオリティーの秘密に迫る その6 セラー大公開

ブルゲンラントというのは、よく言われることですが、オーストリア中で最も貧しい地域だと。ネッケンマークトもそんな、いかにもミッテルブルゲンラントの寒村、という感じの何の変哲もない小さな村です。畑のある高台から村落に降り、小川の近くで車を降りました。

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ローラント・フェリヒ“モリッツ”――クオリティーの秘密に迫る その5 ネッケンマークトの土壌と古木畑

ローラント・フェリヒの自宅でのテイスティング中、外は変わらず大雨。しかも、前回の訪問時は、なんと大雪で畑が見られなかったのでした(泣)…

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ローラント・フェリヒ“モリッツ”――クオリティーの秘密に迫る その4 メチャ旨 ホームメイドパスタと驚きの03

ローラントの奥さんダグマーは、コケティッシュな魅力に溢れる楽しい女性。今ではプリンセスとはちょっとしたピアノ弾き友達です。

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ロージー・シュスター ”正調"ザンクト・ラウレント

テイスティングを始めた頃、ローラントに電話が入りました。「今、日本のワインジャーナリストとテイスティングをしているけど、一緒にどうだい? OK? だったら、君のStラウレントも持ってこいよ」と言っています。
そして、丁度ブラウフレンキッシュ レゼアヴェを味わっているとき、ハネス・シュスターが到着。一緒にアルテ・レーベンを味わいました。

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ローラント・フェリヒ“モリッツ”――クオリティーの秘密に迫る その3 ルッツマ ンスブルクの官能的魅力にぞっこん…

さて、いよいよテイスティングは、モリッツの名を世界にとどろかせたブラウフレンキッシュへ。

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ローラント・フェリヒ“モリッツ”――クオリティーの秘密に迫る その2  侮れないブルゲンラントの白

ミュレンドーフ駅でローラントの車にピックアップしてもらった時点で、外はドシャ降り。「とにかく自宅でまずテイスティングを」ということで、グロースヘーフラインの教会の隣にあるお宅にまずお邪魔したプリンセス。

 

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ローラント・フェリヒ“モリッツ”――クオリティーの秘密に迫る その1

10月16日(火)。月曜は電車不通によりクラッハーさんちからのお呼ばれを断念。この日はオーストリア最高峰の赤を造るローラント・フェリッヒを訪問予定になっていましたが、朝から全国的な大雨…


プリンセスなんだかバッドラックに付きまとわれているかしら? 

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うぇーん、またやられたぁ!!!

10月15日(月)。
今日はプリンセス、遥々ブルゲンラントはノイジードラーゼーの東岸イルミッツにあるKracherクラッハーの、2010年プレゼンテーションにお呼ばれしていました。とにかくお城=イルミッツは遠いし、明日もライタベアクのグロースヘーフラインまで出掛けるし、ということで、今晩はウィーンに再び安宿を予約して万全の態勢。

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シュロス・ゴーベルスブルク 生産ライン大公開

前回のブログにも書いたように、お城ワイナリーでは白のベーシックラインと赤の収穫が終わり、白の単一畑、エアステラーゲの収穫へと入って行く前の、ちょっとした小休止状態。
これからクライマックスシーンを色々ご紹介する前に、我がお城ワイナリーことSchloss Gobelsburgシュロス・ゴーベルスブルクの生産ラインをご紹介しておくことにします。

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オーストリア 2012年ヴィンテージ中間報告 見え方が変わって来た2年目

昨年は、とにかく1ℓワイン以外の全てのお城ワイナリー白ワイン畑で、収穫作業に参加することに命をかけたプリンセス。今年はお城ワイナリーの収穫は赤とエアステラーゲの一部に留め、セラー作業をできるだけ観察することと、カンプタールの他ワイナリーや、他産地の違った品種やスタイルのワインになるブドウの収穫に重点を置くことにしました。

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再びアハライテン―2011のディーヴァはようやく微睡からお目覚め?

年末までには日本市場にお目見えしそうなRudi Pichlerルーディー•ピヒラーの2011年ヴィンテージを味わうのは、プリンセスこれで3度目になります。そのうち2回がアテンド通訳としてで、6月に一度だけ一人でワイナリーを訪れ、きちんとテイスティング・ノートを取りながら全種を試飲しています。

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ルーディ・ピヒラー ヴァイスブルグンダー スマラクト1993

丁度一週間前のお話です。G夫妻と畑を見た後はテイスティング。

いつもの通り、FederspielからSmaragd Terrassen、そしてシングルヴィンヤードへ、とGVを味わい、途中にWeissburgunderヴァイスブルグンダー(=ピノ・ブラン) and/or Roter Veltlinerローター・ヴェルトリーナーを挟んで、リースリングをGVと同様の順番で試飲します。
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アハライテン by ルーディ・ピヒラー: 落とす、残すの厳格な判断

Rudi Pichlerルーディ・ピヒラーの本拠はヴェーゼンドーフ。ヴァッハウの西奥から2番目の町。つまり、シュピッツに続いて冷涼な場所にあります。
けれど彼のフラッグシップ畑のAchleitenアハライテンがあるのは、そのまた2つほど東に進んだWeissenkirchenヴァイセンキアヒェン(PragerのToni Bodensteinが市長を務める)。

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クリスティアン・ライテラー…シルヒャー&シルヒャー・ゼクトの立役者 その3

プリンセス、先週の水曜からずっと実質的にお城を空け(寝にだけ帰った日もありましたが)、あちこち飛び回っており、書きたいことは山のようにあるのですが、まずライテラー訪問記の落とし前を付けておきましょう。

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クリスティアン・ライテラー…シルヒャー&シルヒャー・ゼクトの立役者 その2

さあ、シルヒャーのテイスティングです。
最初はシルヒャー・クラシック(或いはクラシーク)2011。木イチゴ、カシスなどコンパクトでクールなシルヒャー独特の香り。ヴィンテージ柄、比較的優しい酸…とは言っても、他のワインにはない凛々しい酸。
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冷涼ワイン原理主義者必飲、シルヒャーの魅力

ところで、Schilcherシルヒャーって普通のワイン飲みの間でどれくらい知られているんでしょう? おそらくマイナー中のマイナー・ワインなのではないか、と : )

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シルヒャー&シルヒャー・ゼクトの立役者、クリスティアン・ライテラー その1

9月14日(金)、そうそうお誕生日ディナーの前に、プリンセスはシルヒャーの王者クリスティアン・ライテラーを遥々ヴェストシュタイヤーマークまで訪ねてきました。

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シュタイヤーマークお誕生日旅 その1 ディナー@シュタイラヴィルト

先日のシェーンベアガー20周年記念イベントですっかり仲良しになった、ギター・コンサートのオーガナイザーであるエルマーから、「14日は誕生日だよね。食事の美味しいシュタイヤーマークで、ワインでも一緒に飲まない?」とお誘いを受けました。


それって、もしかして百年ぶりラヴ・アフェアの予感???

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ドルリ・ムア, “ストーリーテラーオヴ・ワイン” その2 アンフォラ到着!

<<その1こちら

 

さて、掘立小屋ワイナリーに到着してみれば、ワイナリーにはなんとカティだけでなく、旦那さんのアンドリュー・ロランドご本尊、そして夫妻の友人が待ち受けていました。

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ドルリ・ムア“ストーリー・テラー・オヴ・ワイン” その1 エレガント・ブラウフレンキッシュの誕生

せっかく都にまで上って金曜の大ドジだけに終わってしまったなら、あまりに悲惨…。けれど、あのテの失敗は子供の頃から繰り返して慣れっこなプリンセス。翌日はケロリと元気を取り戻し、午後からカルヌゥントゥムのムア・ファン=デア・ニーポートを訪問。超充実の一日を過ごしました。

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お城ワイナリー、1ℓワイン用ブドウの収穫から始まりました!

今日から予定されていた収穫、…と言っても1ℓ瓶ワインにブレンドするミュラー・トゥルガウですが…が、午後からたった5人のスタッフで始まりました。仮始動、って感じですね。

去年はゼクト用のシャルドネが確か最初でしたが、今年は霜の影響で、おそらくゼクトに回せるブドウは、ないか極少なはず。それで、地場消費向1ℓビン用ブドウからの収穫となっている模様です。

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ヒルシュさんちでチャリティー・コンサート

一昨日9月3日の夜、昨年のファルスタッフ”ワイナリー・オヴ・ザ・イヤー”に輝いたヨハネス・ヒルシュのワイナリーで、クリーヴランド響のコンサート・マスターや首席ヴァイオリン奏者等による、超豪華だけれども実にアットホームなチャリティー・コンサートが行われました。
http://www.weingut-hirsch.at/show_content.php?sid=77 

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シェーンベアガー創立20周年記念イベント その5 チョー気持ちいい!

イベントの翌朝、まだお酒の抜け切らぬ上機嫌で坂道をハミング&スキップ状態で町の中心部に向かって下りると、昨日すっかり仲良くなったエルマーに車中から「こちは」と妙な日本語で声をかけられます。で、シェーンベアガーに行くなら乗って行け、と。彼も今アルコール検知器にかけられたら、一気にアウト、という風情。プリンセス、今はまだギュンターはワイナリーだから、と答えるも、じゃあワイナリーまで乗せて行くから、というエルマーの親切に甘えることにしました。

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シェーンベアガー創立20周年記念イベント その4 一匹狼達の意外な接点

ああ、もうあの衝撃的ショーから丸々1週間が過ぎてしまったのですね…。
プリンセスが、シェンベアガーの2000年グリューナー・ヴェルトリーナーの、はっきり樽が強くかかっているのに、とっても美味しい訳を酔っぱらった頭で考えているときに出会ったそのヒトは、下の写真に映っています。
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トーマス・ハンプソン リートコンサート@グラーフェネック

今年は収穫が早めで、ブルゲンラントからはどんどん収穫を始めたというニュースが入っていますが、プリンセスの住むドナウ一帯では今、着々と収穫の準備をしつつ、去りゆく夏を楽しみ尽くすイベントが目白押し。

29日にはプリンセス、シェーンベアガーのディナーでのショーとは対照的に、実にお行儀の良いというか、非常に文化の香り高いイベントに行って参りました!

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シェーンベアガー創立20周年記念イベント その3 ディナー@Andrea Casarda

のっけからイキナリ物凄い写真で恐縮です : )
そうなんです、そういうディナーだったんですよ…って、いえいえ(…と、書きながらも狼狽するプリンセス)…

最初は粛々と始まりました。ギュンターの挨拶、ビュッフェスタイルの前菜とワイン…。

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シェーンベアガー創立20周年記念イベント その2@ノイジードラーゼー テイスティング・クルーズ

シェーンベアガー創立20周年イベントの第一部は、テイスティング・クルーズ
2時間あまりかけて、ノイジードラーゼーをゆっくり一周します。

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シェーンベアガー創立20周年記念イベント その1@遠出の訳

さて、グチもこの辺にして : )

昨日土曜は、Weingut Schönbergerシェーンベアカーの20周年記念祝イベントにお呼ばれし、はるばるノイジードラー西岸をルストよりさらに南、ハンガリーから数百メートル、というところまで行って参りました。

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