ピットナウアー Falstaff誌ワインメーカー・オヴ・ザ・イヤー 2014に! 中篇、のその前に!

<<前回はFalstaff誌ワインメーカー・オヴ・ザ・イヤーにピットナウアーが輝いた、その受賞特集記事の前半部分をお伝えしました。

 

…ってさぁ、それ100年前(はオーバーだけれど)既に2か月近く前の話じゃないの?

「viologueは終わっちゃったんじゃないか」って巷では噂されてたりして…。

 

読者の皆様、サボリにサボって済みません。

 

実は予定が延びて22日まで日本に居たのですが、その間”小さな病”のオンパレード。2か月に満たない滞在期間中になんと3度のギックリ腰&背中に見舞われ、アラフィフならではの更年期、婦人科系の不具合も満載。おまけに帰国直前には、しっかりトレンドに乗って? 虫刺されが原因の感染症で右足がくるぶしを中心に指先から足首、脛の裏側まで腫れあがる、という怒涛の不調攻撃に晒され、病院やらクリニックやら鍼やら整体やらを訪ね歩く毎日…心身ともにダウン状態と相成りました。

 

公私にわたってこの間、イベントのキャンセルやら連絡が取りにくくなる等ご迷惑を掛けた皆さま、心からお詫び申し上げます。

 

体調がドドンと落ち込むところまで落ち込んだら、シンクロして精神的にも目一杯ジメジメし(逆か?)、胃に穴が開くほどイジイジくよくよ哲学的悩み:)の深みに嵌ってもおりました。ところが不思議なもので、ひとたび底を打ったら、なんだか変な喩えですが、開いた穴から久々に風が吹き抜けたかのような妙な心持ちに。

 

例によって何も先の見通しもないままオーストリアに戻ってみれば、アルプスの東端、高原温泉保養地バーデンの空気はカラっと清く爽やか。抜けるような青空とヨーロッパならではの低い雲のコントラストも鮮やかな快晴。居るだけで心に張りが出てくるような気持ちの良い一日でした。

でも朝7時前の気温はなんと1度!!! ぶるっ…

 

勿論既に収穫は始まっています。

今年はブルゴーニュとは対照的に、オーストリア、特にニーダーエスタライヒの白は一般的に豊作(ウィーンの大人気区画ヌースベアクは酷い雹害を受けましたが)

質についてどうこう言うのはまだ早過ぎますが、雨がやや多めの年で、夏が涼しかったことから、秋になってからの晴天と熟度の上昇を望みながらも、変に気温が上がると病害が増える…というジレンマに悩まされている生産者が多い模様です。

 

そんな収穫情報は白のリザーヴ、スマラクトクラスの収穫が始まるであろう10月半ば以降にまたお伝えするとし、明日は尻切れトンボになっていた、ピットナウアー受賞記事の中半、ワインのアソートと、彼のスペシャリテ品種であるザンクト・ラウレントについての部分の抄訳から、リハビリ・スタートとさせていただきます:)。

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ピットナウアー Falstaff誌ワインメーカー・オヴ・ザ・イヤー 2014に! 中篇

<<前回は受賞記事のさわりをお伝えしました。

 

今日は本文抄訳の前半、ピットナウアーの哲学&実践をご紹介します。

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ピットナウアー Falstaff誌 ワインメーカー・オヴ・ザ・イヤー2014に! 前篇

<<前回は帰国中イベントのお知らせでした

 

さて、Vie Vinum終了直後にゲアハルト&ブチギッテ・ピットナウアーがファルスタッフ誌のワインメーカー・オヴ・ザ・イヤー 2014に選出されたことは、既にお伝えしましたが、その特集記事の載った号が私の帰国と入れ替わりのタイミングで発売されたようなので、電子版を購入してみました。

 

今日、明日はその受賞特集記事の抄訳をお届けします。

内容をザザっと読んで、概要を手短にお伝えできるような独語力でもないため、暇を見つけては辞書引き引き…結局大部分を生真面目に訳す羽目に陥りましたので、その成果をお楽しみ下さい。

 

この賞は過去10年間のワイナリーのパフォーマンスが受賞のための検討材料となっており、一生に一回しか受賞できない、いわばプロ野球の殿堂入りのようなスケールの大きな賞。

一方でこのファルスタッフ誌の採点は、あくまでガイド本への出稿料を払ったワイナリーしか対象になっておらず、そのため「なんでこのワイナリーが載ってないの?」的突っ込みどころは満載。意地悪い見方をすれば、10年以上ファルスタッフ誌にお金を落とし続けた人の中から、優秀なワインをコンスタントに生み続けた勝者が順繰りに選ばれる賞、というのが正しい認識かも知れません。

 

そうは言っても、ウヴェ・シーファーの20周年パーティーの席でたまたま居合わせたゲアハルトから受賞を告げられた私が、「おめでとう!!」と、思わずハグをすると、ゲアハルトは目に涙をためていました。生産者にとって、それだけ貰って嬉しい賞だということで、それはやはり、この賞のこの国(のみならずドイツ語圏)における権威、そして受賞できる名誉の大きさを物語っています。

 

では今日はまずそのリード部分と記事全体のイメージをご覧下さい! 

尚誤訳の責任は一切負いませんので:)ご了承下さい。

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夏の帰国時イベント

<<前回は帰りの便で巻き込まれたトラブルあれこれ、のお話でした

 

改めて、ただいま〜! ワイン破損のショックと思いきや、どうやら風邪をもらって来た模様。

 

さて、帰国中に皆さんとお目にかかれそうな予定を、決まっているものからまとめておきます。例によって青字は業界限定です。

業界の皆さんとも、ワイン愛好家の皆さんとも、私的友人達とも、再会を楽しみにしています!

  

オーストリアワイン最新動向

日時:     8月2日(土) 18:30~

場所:     西麻布 provinage 

料金:     15,000円 (税、サービス料込)

定員:             8名(主催者1名を含む) 
申込受付:    コーディネイトを手伝ってくれている木村さんまで

概要:     

オーストリアワインの聖地”provinage"でお送りする、オーストリアの今についてお伝えするお食事会。ボトリングしたてのUwe Schiefer Szapary 2012の手持ち帰り、オーストリアの食文化やワインのトレンド vs オーセンティシティを伝える品々等、岩城私蔵のオーストリアを中心に、プロアマ問わず、オーストリアが大好きな方々と共に味わいたいと思います。

 

今、改めてヴァッハウ

日時:     8月4日(月) 19:00~

場所:     シノワ 渋谷店 http://www.chinois.jp/shibuya.html

料金:     13,800円 

定員:             11名 (主催者含む)
申込受付:    お店 tel 03-5457-2412まで

概要:     

「オーストリアは高い、特にヴァッハウは…」と思っている人が多いのでは? 論より証拠。ヴァッハウの東端から西端まで、代表的な気候&土壌のワインを味わってみましょう。オーストリア随一の産地としての魅力は勿論、それ故の保守性など問題点まで、スライドや収穫体験談なども含めてお楽しみいただきます。ほぼ現地でしか入手できないクノルのTBA(しかもトラミナー!)など非常に珍しいワインも、私蔵ライブラリーよりお出しします!

 

涼を呼ぶ夏のネタとオーストリアワイン 

日時:     8月7日(木) 19:30~

場所:     鮓 銀座 壮石 http://www.nishitani-sushi.com/

料金:     13,000円 

定員:             20名 
申込受付:    お店 tel 03-6228-4659まで

概要:     

蒸し暑いからこそ涼を演出するのが得意な日本人。「涼感」にこだわった鮓ネタとお料理に、元々涼しさが売りのオーストリアワインを合わせて楽しみます。特に今回はネタとワインの温度感やテクスチャー&ストラクチャーの相性にまで踏み込みつつ、オーストリアの夏のワイン風物詩や最新トレンドのご紹介も盛り込んで、暑気払いしたいと思っています。

詳細はこちらをご覧下さい。

 

Sommer Spritzer ゾンマー・シュプリッツァー オーストリアワインで弾ける午後

日時:     8月9日(土) 15:00~

場所:     table a day. 

https://www.facebook.com/pages/table-a-day/634286290001799

料金:     未定 

定員:             未定
お問合せ&申込受付:    a day.逗子店 tel 046-871-8171

概要:     

逗子&代々木でおなじみのワイン・ショップ a day.が横浜仲町台に3店目を開店。料理家高谷華子さんのお料理とともにワインが味わえるファン待望の新業態で、その名もtable a day.。開店イベントの一環として、今回はオーストリア・ワイン文化のカジュアルな一面にフォーカス。多彩な泡を中心に、赤のホープ生産者や貴腐に合わせた、ホイリゲやカフェの定番スナック料理を、table a day.アレンジにてお楽しみいただける予定です。

 

<<<滞在後半予告>>>

 

「今見逃せない」ワイナリーご紹介テイスティング

日時:     8月18日(月) 14:00~17:00

場所:     アルルの食堂urura https://www.facebook.com/arurunourura

料金:     無料 

定員:             12名 
申込受付:    岩城までemailにて先着順 ※facebookのgoingでは正式受付とはなりませんのでご注意下さい。

定員:     1次締切8月8日。最終締切8月17日。

概要:     

日本市場進出&定着を希望する有望生産者3つ x 各2種のワインをご紹介する業界限定ミニ・テイスティング。手持ち帰り主体のため、ワインは各1本のご用意となりますので、参加希望される方は、、8月8日までにメールで岩城までご連絡下さい。申込状況により、8月10日以降、一般愛好家の方の参加も受け付けます(ウェイティング可)。

 

予定ワイナリー; 

※ワインは諸事情により予告なく変更する場合があることをご了承下さい。

Karl Schnabel@Steiermark 

07年以来、天候やコンディションに関わらず、亜硫酸完全無添加を貫いて来た、オーストリアとしては異色のワイナリー。独特の石英土壌が生むBlaufränkisch & Chardonnayを。

Muhr van der Niepoort@Carnuntum

アソートが変わりました! ボトリングほやほやのSamt & Seide(velvet & silk) 2012は残念ながら機内破損しましたが、現行ヴィンテージBlaufränkisch  Carnuntum 09と11を比較試飲。

Rosi Schuster@Leithaberg

アソートの変わった2012は秋以降のご紹介とし、今回は現行ワインSankt Laurent Burgenland 10の美味しさを再確認。過去のスタイルで生産された2ワイン―Blaufränkisch Burgenland 08, Blaufränkisch Rusterberg 08―と比較し、彼のスタイルの変遷を辿ります。


次回へ>>

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嵐を呼ぶ女?

<<前回は雹のお話でした

 

みなさん、た だ い ま …

帰るなり、目一杯暗い私です。まあ、聞いて下さい。

 

今思えば、税関でStaudsMarillen Leicht Konfitür――すなわちアプリコット・ソース、しかも日本で時たま見かける普通のやつではなく、Ried Rothentalという単一畑もの上級品――を没収されたこと自体、不吉な予兆だった。

 

「何でジャムが液体なんだ?!」「アプリコットでテロができるもんならやってみろ」ブツブツブツ…

 

ウィーンからデュバイは、さすがに夏休み中ということで満席。

ところで、前回感激した機内エンターテイメントプログラムの充実ぶりも、今回真剣に映画を選ぼうと思ってみれば、実に無駄に数だけ多くて惹かれるものがない!! その大半がアラビア&ボリウッド系&ハリウッド娯楽作品で、しかも各作品につけられた解説が、感心するくらい作品の個性や魅力を伝えておらず、決め手のアピールに欠けまくっている。

因みに食事も、そもそもキャトルクラスに過大な期待はしていなかったが、ロースト・ラムは死ぬほど臭く、空腹で倒れそうだった私の喉すら通らなかった。

 

こうなると乗務員の慇懃に近い丁寧なサービスも上滑りに感じられて来る。

 

一方、デュバイ→羽田はハイ・シーズンとしては嘘のような空き具合。

おかげで機体中央の4連続座席を独り占めし、しっかり体を横たえて休むことができたのは、制限重量ギリギリまでワインを持ち帰ろうと、老体に鞭打ち2つの重量級スーツケースをバーデンから空港まで引き回したため疲労困憊だった私としては、望外の幸福であった。

 

しかし、この幸福が後に仇となる

 

途中ものすごい寝汗で目覚め、やはり重量制限ギリギリの荷物を運ぶことの年齢的体力的限界を悟る。が、ともかくも真夜中の羽田に到着。振り返れば、あの高熱も嵐の予兆だったか。

 

荷物が出てくるのを待っていた時のこと。数人の乗客の名前が呼ばれる。私の近くに居た男性は「え?」と絶句。荷物がデュバイに積み残されたようだ。「お気の毒に」と同情する間もなく、今度は「岩城ゆかり様、いらっしゃいませんか?」の声。なんと自分の名前もコールされていたとは。どうやら非常に少人数だったデュバイ乗継組の荷物は、ことごとく置き去りにされた模様…。

 

結局、チェックインした2つのスーツケース、どちらもデュバイ残留。

衣類、本と取材ノート、お土産の入った大きい方。小さい方は全てワインだ。一日遅れの今晩夜中の便に乗って、荷物は届くはずなのだが、0時を回っても担当者からの連絡はなし。

 

大切なワイン達がちゃんと戻って来ますように…。

砂漠都市の熱風下、まさか荷物が戸外に放置されていなかったことを願うのみ。

 

…、とここまで書いたところで電話。

ハーフも含め11本のワインのうち、2本が割れていた、との報告。これからのワイン・ディナーや試飲会で使用するワイン、生産者の魂と期待のこもったサンプル、預かりもののワインなどなどそれぞれの意味で貴重なものばかり普通なら事前に送るところを、クールの指定がオーストリアからは不可能なため、今回は日本の夏の暑さを案じて、どうしても今必要なものだけ持ち帰ることにしたのだ。11本丁寧にプチプチで梱包し、さらに全体をプチプチで包んで、しっかりベルトで固定しておいたのに…。

 

これまでかなりの数のワインを手持ち帰りしたが、スーツケースの中で割れたのは、今回が初めてのことだ。

 

積み残し、再積載、という過程で、一体どれだけ手荒な扱いを受けたことやら…

 

次回は帰国時イベントのお知らせです>>

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ギョッ 雹だ!!

<<ウヴェ・シーファーの畑巡りの話をちょっと休憩

 

ここのところオーストリアの初夏としては珍しく、お天気が長期的にグズついています。

昨日も朝はピカピカに晴れていたのに、お昼の2時半頃からでしょうか…

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