私はどこに居たでしょう?

<<前回はジャクソンの畑訪問記でした

 

予告通り私は今、短い旅の途中です。

最初に一泊した町での朝食があんまり美味しかったので、ここで「どこでしょう?」することにします!

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久々の"ここは何処でしょう?”

<<前回はフィネス&エレガンス&バランスが秀逸なDuetzのお話でした

 

さて、久々の”何処でしょう?”シリーズ。

下の写真の大瓶をご覧ください。とある博物館に展示されていたワインの瓶。

伝統的2リットル瓶に貼られたラベルには"ローター(赤)・ツィアファーンラーRoter Zierfahnler"とあります。
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シュテファン大聖堂ワインお披露目イベント 前編

<<前回はアンセルム・セロス直々ガイデッド・テイスティングの様子でした

 

さて、と。再びお話はオーストリアに戻ります。

 

一挙に冷え込んだ22日の午後、オーストリア最古の歴史を持つ「ウィーン新聞」に食文化周りの記事を寄稿する、ハンス・ヴェルフリング氏から"シュテファンスドームワイン"のお披露目会にお誘いを受け、皆さまご存知のシュテファン大聖堂へ。

 

あのですね、実は私超のつく観光地嫌いでして…。従って、これまで一度もシュテファンスドームに足を踏み入れたことがありませんでした。

 

入口付近で「さて、会場は?」とキョロキョロすれば、案の定モーツアルト鬘を被った客引きの兄ちゃん達に「コンサートはいかが?」と声を掛けられます。「シッシッ…あれ? 裏口からかしら?」と横に回ってみるも、何の表示もなし。結局大聖堂をグルリと一回りしてしまいましたが、見つからず。

「またやらかした? シュテファンスドーム・ワインだから会場もシュテファンスドームだと思い込んでた私がいけなかった?」と不安がよぎります。

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今年から、10月22日はオーストリアン・ゼクトの日!

<<前回はアンセルム・セロス氏直々のセラー・ツアーの前半でした

 

私が今回G氏のお声掛けに乗せてもらいシャンパーニュを訪問したその訳は…

実は今後オーストリアのゼクトが面白いことになりそうで、となると、その品質を見定め、今後の方向性を展望する上での基本として、もう一度シャンパーニュをしっかり把握しておきたくなった――というのが本当のところ。


オーストリアン・ゼクト(=スパークリング・ワイン)を取り巻く環境がどんな風に変化しているか、概略しましょう;

従来 オーストリア・ワイン法に包括されていなかった、従ってAWMBのプロモーション活動からも置いてけぼりを食って来たオーストリアのゼクトが、今後ワイン同様戦略的に世界に向けて発信されることに。

その手始めに昨年春からゼクト・コミッティーが発足。ワイン法において今後オーストリアン・ゼクトには3つのレベルが設けられることが決定され、来年から3段階格付に則った商品が市場に出てくることになります。

さらに、今年から10月22日が毎年"オーストリアン・ゼクトの日”と定められ、昨日そのキックオフ試飲会がウィーンのMuseumsQuartierで行われた、という訳。

 

30以上のワイナリーの、100種を優にを越すオーストリアン・ゼクトを一斉に、シャンパーニュ体験もフレッシュな舌で味わいに行って参りました! 収穫中または直後ということで、生産者自身の顔はあまり見られません。

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エリック・ロデス――アンボネの哲学者

<<前回は大好きなレコルタン、ド・スーザの訪問記でした


スロヴェニアの旅に出て以来のご無沙汰…。その後旧友とディープなウィーンを垣間見、4年振りに日本でクリスマスと新年をゆっくりと過ごし…そうこうしているうちに、すっかりブログから遠ざかってしまいました。そうそう、シャンパーニュ巡りのご報告も途中のままでした。

 

遅ればせながらここで新年のご挨拶をさせていただき、ブログも再スタートすることとします。今年も皆さまどうぞよろしく!

 

さて、ジャクソンとド・スーザを訪ねた翌日に訪問したのは、モンターニュ・ド・ランスはアンボネの鬼才、エグリ・ウーリエの好敵手レコルタン、エリック・ロデス。

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ド・スーザ――ソレラシステムはセロスの専売特許に非ず

<<前回は私の住む町バーデンのカイザー・フランツ・ヨーゼフ博物館の話題でした

 

さて、アヴィーズで2つ目の生産者はド・スーザDe Sousa。元々ポルトガルの家系で、当主エリック・ド・スーザは3代目。駆け足の訪問でしたが、彼と長女のシャルロットが我々を案内してくれました。

 

エリックの語った、ド・スーサの特徴は以下の4つ;

1.テロワール

アヴィーズでは20cmも掘ればチョークが出現する(アンモナイトの化石や水晶も出土)

2.古木:

ド・スーサのラベルでボトリングされるものは、Brut Traditionでも最低樹齢20-30年。プレスティージュものは50年以上。中には70年以上のものも。

3.熟成:

原酒はオークの樽(新旧)で熟成。その後瓶熟は最低3年以上

4.ビオディナミ:

2000年よりオーガニック転換開始。2007年に完全に有機となる。2010年オーガニック認証。2013年デメター認証。

ビオディナミと一言で括られるものの、実態は様々。ド・スーザの土に対するこだわりは、ウエブサイトのビデオに詳しいので、興味のある方はご参照のほどを(耕作に使う馬にも名前がついているのが可愛い

http://www.champagnedesousa.com/en/videos.html

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ジャクソン Jacquesson――円熟の”ニュージェネレーション” 前篇 コルヌ・ボートレ畑にて

<<前回はウィーンのビアパブのお話でした

 

さて、我々がド・スーサの後に訪れたのは、ジャクソン。

アイより更に西、正真正銘Vallée de la Marneにある、おそらく規模としては決して大きくない、しかし品質的にはここ10年余りの躍進の最も著しいネゴシアンの最右翼です。

 

いかにも”フランス男な容姿”の当主ジャン=エルヴェ・シケ氏(+(弟のローランで経営)は、「畑を見たい」という我々の要望を叶え、到着するとすぐに、10月1日が正しくシャンパーニュ全体でも最終日、という収穫真っ最中の看板畑コルヌ・ボートレCorne Bautrayに連れて行ってくれました。

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ドゥーツDeutzにシャンパーニュの粋を見る

<<前回はシュテファンスドームお披露目のお話でした

 

セロスを訪ねた翌日は、午前中にセロスの畑を見学し、午後はアイにあるドゥーツへ。

この中堅メゾン、清潔で品の良いスタイルが結構好きなんです。

 

案内をしてくれたブラジル出身のバロッソ女史によると、ネゴシアン・マニピュランの中で、ドゥーツの規模は中の下くらい、とか。ほぼ年産2百万本――つまりボルドーの平均的グラン・クリュの7-8倍の規模――でもそんなものなのか…と、改めてシャンパーニュ・メゾンの規模のバカでかさに溜息。


最初に案内されたのが創業2代目ウィリアム・ドゥーツ当時の調度そのままの応接間。クラシカルだけれど変にギラギラしない趣味の良さ。お庭に出れば、ナチュラルなイギリス風庭園で、光と風の戯れる様が心地よい。

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懺悔――シャンパーニュってピンと来てませんでした:)

<<前回は遂にちゃんと訪問地の畑をお見せしました

 

…で、もうバレバレだと思うのですが、エペルネ1泊、ランス2泊、その後パリに2泊(格安チケットが取れる日程に合わせて激安宿に延泊した方が安くついたため)して戻って来た、というが行程でした。

フォーの名店近くのベトナム料理店はパリ13区の”Indochine"、人気の大型食品店はパリ6区のBon Marche内、意外に美味しかった魚ビストロはランスの”Bocal”、そして訪問目的地は、恥ずかしいくらい超メジャー産地シャンパーニュだった、というのが正解です。

ワンちゃんと砂糖菓子に喩えた海棲生物の化石はDe Sousa, 伊勢丹の広告のあったメゾンはDeutz、その下の写真奥に小さく見える畑はKrugのClos d'Anbonnay、収穫最終日のシャルドネの畑はJacqesson、自分の畑の向かい側の未収穫のピノの畑を嘆いていたのはEric Rodez…、がここまで小出しにして来た立ち寄り場所の数々。

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