デメターはホイリゲを認めないんですって!!

日本人は初物や走りが大好き。ワインの世界でもかつてはボジョレー・ヌーヴォー(今も自然派モノは人気?)、そして最近はホイリゲの知名度も上がって来ました。

 

さて、プリンセスお気に入りのウィーンのワイナリー、ハイシャン=ノイマンのシュテファン・ハイシャンにちょっと用事があって電話をし、彼のワイナリーではホイリゲを造っているのか聞いてみました。

 

答えは”No”

 

Princess: でも日本人って新しいものが大好きなのよ。

Stefan: ああ、それはオーストリア人も同じ。ガハハハハ

P: うん、それで、日本市場ではホイリゲが人気なの。あなたのワイナリーは、ホイリゲっていうか、畑の中にブッシェンシャンクも、ワイナリー併設のレストランもあるから、自家用は造るんでしょう?

S: いや、デメターだからホイリゲは造れないんだ

P: え? そんなぁ…だってヴィーニンガーは造って(と言いかけて、プリンセス。同じビオディナミはビオディナミでも、ヴィーニンガーはデメター認証を受けておらず、RESPECT加盟だったことを思い出します)…。そうかぁ…デメターだと新酒が造れないとは知らなかった。でも何故?

S: 早くワインにするためには清澄剤やら酵母やら使わなくちゃならないからね。デメターはそれを禁止しているだろう。

P: なるほど。そういうところがデメターとリスペクトは違う訳ね。

S: そうなんだ。デメターはセラーワークに色々細かい規定が多いんだよ。

 

ふうん、と、プリンセス。その場では他にも用件があり「造れないものは造れないはねぇ」とすんなり納得してしまいました。

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インターナショナル ネット・バンキングの怪

プリンセス、当然銀行口座を日本にもオーストリアにも持っています。国を跨いで口座間で送金をすることも度々です。そして、プリンセスには数字を数える脳みそが欠如しているため、経理の仕事――そうした送金やら為替管理も含めて――は中学時代の同級生Kに全てお願いしてあります。

 

彼女は送金に必要な情報――口座番号やら暗証番号など――を全て知っていますから、PCに向かってサイトを開けば、国境も物理的距離もなんのその。サクサクとコトが運ぶのが、ネットバンキングの素晴らしいところです! …と、本来なら書きたいところ。

 

しかし現実は…

朝、PCを立ち上げ仕事を始めると、スカイプ・コールがルルルルル、と鳴ります。

K: 今から振込するから

Princess: OK. (…と仕事を中断)

すると1,2分後…

K: 来てる?

P: あ、来てる、来てる。1259

K: ひえ、2分過ぎてるから、無効だって! やり直し。今度はすぐ見てね。

P: ほいほい、あ、来たよ。4327。よろしく。

 

つまりですね。振込手続きの途中で銀行から暗証番号が口座主の携帯にSMSで送られ、本人を確認する訳です。で、その暗証番号を2分以内に入れないと振込が完了しない仕組みなのですよ。

ですから、プリンセスがPCからちょっと離れていたり、Skypeを立ち上げていなかったり、Skypeはインしていても夢中で考え事をしていて気づかなかったりすると、Kはわざわざ電話で私を呼び出さねばなりません : )

また、プリンセスがオーストリアT-mobileのSMSが届かない国(日本でも届かないキャリアが多い)にいたりしたら、送金はできない、ということです。

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ここはウィーンの新大久保???

ああ、日本を発って今日で丁度一週間目。早いです。超特急です。

音楽の都ウィーンで、プリンセスがどれくらい華々しい生活を始めたか、首を長くして報告を待っていた読者の皆さん、お待たせしました!

 

ところで、プリンセスには「知らない土地に来たら、とにかく歩き回る」というほとんどオブセッションに近い行動習慣があり、着いた翌日から疲れも知らずウロウロご近所を歩き回っていました。

 

さて、ただ歩き回る、と言っても一応毎日目的があります。

 

まず、アパートのあるノイレアヒェンフェルダー通りを西へ行くと、ビールで有名なオッタクリングという町に出ます。さらに西はもう丘陵地帯。もしかしてブドウ畑が徒歩圏にあるのではないか、という期待がありました。

一方この通りを逆に東方向、つまりウィーンの中央部に向かって78分歩くと地下鉄U6のヨーゼフシュテッター駅に出ます。駅を超してさらに東進すれば、ウィーンで最もトレンディーな8区。これからお洒落なワインバーなども探したいなぁ、などとも思っていました。

 

とにかくまずご近所、西側の写真からご覧いただきましょう。

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ハイディのBAはバイク便に乗って… ワイン・ディナー@サンパ

47日、サンパでのワイン・ディナーは、日曜の夜、ちょっと早めの時間から始まりました。

サービスを仕切る飯岡さんはシノワ・チルドレンの一人で、オーストリアは普段からよく使ってくれているそう。お客様の数集めにイマイチ自信のないプリンセスに「岩城さんの知名度だったらすぐに集まりますよ(え? プリンセスって、オーストリアワインって知名度あるんでしょうか???)」とも言っていただき、大船に乗った積りで開始1時間前くらいにお店に入り、早速プロジェクタのセッティングやらワインの確認やら…。

 

…嵐の前の静けさ…

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例によって谷あり、谷あり : ) …始動しました!

プリンセス、昨晩再びオーストリアに戻って参りました。

戻りはまだ2度目の新装ウィーン空港は「戻って来た感」が薄いですが、戸外へ出てみれば、いつもの光景。寒いのではないか、という予想に完璧に反し、むしろ東京より蒸し暑いくらいのお天気です。お城に住んでいた頃は空港に着いてから電車、地下鉄、電車、電車と2時間以上の乗り継ぎ。その度にガラガラと重いスーツケースを引きながらの上がったり下がったり。しかも疲れが極限に来る終盤になって、エレベーターもエスカレーターもない魔の階段あり…腰が抜けそうな思いをしながら、泣きそうになりながら、最後のハードルを乗り越えて辿り着いたものです。

しかーし!

今回からは華のウィーン住まい。空港からWest Bahnhofまでバス。そこでタクシーを拾っても€15くらいの距離。何より電車と違い全て路面上の同一レベルで上がり下がりのないのが嬉しい!

 

目論見通り西駅でタクシーを拾ったプリンセス。ウンちゃんはあまり感じの良さそうな男ではなかったけれど、ストリート名も番地も明確。Google Mapで位置も一応確認していたので、余裕のよっちゃんで車に乗りました。

さあ、目的のストリートに入ると、ウンちゃんが「もっと先」…みたいなことを呟きます。この人、プリンセスとタメ張るくらい下手糞なドイツ語! 緩い坂を上り、広場のようなところを過ぎると、もう一度「もっと先?」と、今度は明らかに私に聞いて来ます。

えー、ちょっと勘弁! ちゃんと番地まで言ったじゃないの。「68番地だから。そこへお願い」とプリンセス。するとウンちゃん、乱暴に車を止め、その場で強引なUターン。98、97, 85, 72…と番地を下がりつつ坂を下って行きます。…と、ところが…70で番地が止まり、69も68も表示が見つかりません。

 

ウンちゃん:ここだ

P:68って書いてないけど(と、ドアを開け外に出て周囲を観察。サイトにあったような建物も見つけられない)…

ウンちゃん:(坂の上から下を指して…順番に下がって来ただろう、というジェスチャー)

P:わかってるけど、荷物も重いのでちゃんと建物の入口の前に止めて。

ウンちゃん:×△Г◎×!!!(と、派手に両手を上げで意味不明語でいきなり怒鳴り出す

疲れていたのでプリンセス、さっさと諍いは諦め、極少のチップで(以前に同じような事態@アムステルダムでチップを拒否したら荷物を放り投げられた経験があるので)車を降りました。

 

70、69…、そして68であるべき建物は改装工事中。その周囲をウロウロしてみますが、それらしき建物はない…。重いスーツケースを引きずってワンブロックをぐるりと回るも…うーん、要領を得ません。しかも小雨まで降ってきました…。途方に暮れていると、いかにも人の善さそうな同年輩の男性が笑顔でプリンセスに寄って来て「アパートのフラウ・・・」と呼び止めるではありませんか!

 

救われた! 神様ありがとう! …と、プリンセスは思いました。

しかし、受難はまだまだ続きます…

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南の悦楽―ゆる旨のギリシャ・ワイン

     目玉親爺みたいなエティケットもナイス : )
目玉親爺みたいなエティケットもナイス : )

うわあ、フワフワのポヨポヨだぁ!

 

柔らかくて明るく、甘やかな赤いベリー&オレンジ風味に包まれて、気持ちがふわふわほかほか、うきうき楽しくなるお味。あったかくって満ち足りた、南の幸せそのもののキャラ。

 

ギリシャはナウーサ産のこのワインは、ブドウがどうの、根っこがどうの、樽がどうの、SO2が、酸が、アルコールが、抽出が…などという小賢しいことごとについて考える行為から、最も遠いところにある存在。北のワインには絶対ない、芯のない豊穣…、脳髄をとろかす無防備感…、頑張らなくてもいい絶対的充足…。

よゆうだよなぁ、いいよなぁ、羨ましいなぁ…と、普段は背筋のピンと伸びた緊張感溢れるワインが好みのプリンセスも降参。

 

ギリシャが国際経済的には大変なことになっていても、庶民は経済破たんなどどこ吹く風で、いつもと変わらずのんびり能天気に暮らしている――みたいな文章をどこかで読んだ気がするけれど、それがリアリティとして感じられる、そんなワイン。

 

「面白いこととか、幸せって、お金と全然関係がないですよ」と言い切った、このワインを売ってくれた酒屋さんM氏の「らしさ」炸裂のセレクション。お店に流れていた声明×クラシックロックのような魔訶不思議な音楽とも、妙に波長の合う fine tunedとは無縁のおおらかさ。

 

著名高額ワインでより、こういうマイナー産地の懐に優しいワインでヒトに何かを訴える方が、断然「凄い」と思ってしまうプリンセス。一度で(正確にはvortex社の試飲会に続き2度目ですが)M氏のファンになった次第。ギリシャを訪ねる機会があれば、このワインを造った人にも会ってみたい(実はテクニカルには非常にモダンな造りのワインだし….。あ、病気がまた出てきた : )

 

冷涼ワイン中毒症状のリハブに最適!

 

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さて、明日朝プリンセスはオーストリアに向け再び旅立ちます。

 

帰国中様々なイベントにお付き合いいただいた皆さん、一昨日のブログをお読みいただき、焚書救済をお手伝いいただいている皆さん、ありがとうございます!

そして、次のブログは仮住まいのウィーンからお届けします。ご期待下さい!!

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Save my book!! これを最後に買えなくなります…グズん

焚書の刑? の運命から救出すべく、vinologue特別価格で注文を取ります! 

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