ウィーンの森のワイン・イベント――ゲヌースマイレ最終日――ハイライトはやっぱりグンポルツキアヒェン!!

<<前回はシリア難民が続々と押し寄せるオーストリアの状況をご報告しました

 

さて、再びワイン・イベントに話を戻して、”ゲヌースマイレ”の最終回です。


このイベント、直線距離でも15km。かなり迂回もするし、だから本当に全部歩くと30-40kmになるのではないかなぁ…。途中大きく途切れたり、畑もシャンクも存在しない区間も存在するなど、長い長いコースを一日で歩き通す人はまずいないでしょう。

では一日しか参加できない場合はどこを攻めるか? …となれば、特に個人的御贔屓ワイナリーを訪ねるのでない限り、私はグンポルツキアヒェンからプファフシュテッテンに向かう区間をお勧めします。

1世紀遡ればオーストリアいち、いや欧州随一の白の銘醸地とも言われたグンポルツキアヒェンと、ブルゴーニュ同様ブドウを育てる僧侶の拠点でかつ、バーデンとグンポルツキアヒェンというホイリゲで有名な両村落に挟まれたプァフシュテッテン(ここも白の産地)。

ウィーンの森の中で最もレベルの高いワインを造るポテンシャルの斜面が舞台で、シャンクの集積度も最も高く、そこを訪ねる人出も圧倒的に多い、ぶっちぎりの花形区間です。

 

その見事な斜面を徒歩縦断しながらゆったりと飲み食いができるゲヌースマイレの醍醐味を、このブログを通して読者の皆さんと共有しちゃいましょう!

 

ではお約束の写真から。

<グンポルツキアヒェンの町から入ってプファフシュテッテンの目前まで行き、また町に引き返して来ました>

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ウィーンの森のワインイベント”ゲヌースマイレ”参加報告 中編(バート・フェースラウ~バーデン)

<<前回はゲヌースマイレの9/6の様子でした

 

さて、昨日12日(土)も、予告通りゲヌースマイレに参加。今度は南端バート・フェースラウからソース、バーデンを経て、プァフシュテッテンの手前まで歩いてみました。

 

バーデンに1年半も住んでいながら、お隣りソースより南の畑を見たことがなかった私。丁度いい機会なので、わざわざ不便な、更に南のバート・フェースラウから入ってみたのですが…。

 

例によってまず連続写真で、昼の様子をご覧下さい!(写真をクリックすると説明がご覧いただけます。SDカードを忘れたのでiPhonカメラで失礼)

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クレムス川上流超急斜面が凄い! エアステ・ラーゲン・プレゼンテーション報告  その3 クレムスタール編

<<前回はエアステ・ラーゲン・プレゼンテーションのカンプタール編でした

 

今日はクレムスタール編です。

御大ヴァッハウと、国際的に人気の高いワイナリーの多いカンプタールに挟まれて、クレムスタールってやや影が薄い…。超大手やら協同組合の印象が強いので意外にも思えますが、エアステ・ラーゲの数では実はカンプタールに大きく勝る。ダイナミックで多様な地勢と土壌を擁し、まだ日本に紹介されていない名ワイナリーも隠れていることもあり、プロや愛好家にもっと注目して欲しい産地です。

 

さて、エアステラーゲンの地図を改めてご覧いただきたいのですが、クレムスタールは大別して、

1.カンプタール西南部から続く深いレスの斜面、2.ヴァッハウから続く原成岩の急斜面、3.クレムス川上流の原成岩急斜面、4.土壌は多様なドナウ南岸の緩斜面、というかなりキャラの異なる4つの地域の合体で、そもそも土壌や地勢から一産地として括るのにはかなり無理のある産地。その分、14年の厳しい天候が、どの地域でどう影響したのか、踏み込んで考えるには最も興味深い産地である、とも言えます。

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4日はエアステラーゲン・プレゼンーション、今日はゲーヌースマイレ…収穫本格化前にイベント目白押し!!

<<前回はグラーツについてでした

 

オーストリアもこの夏は日本同様猛暑だったようで、熟度は申し分なさ過ぎるほど。ブルゲンラントでは既に収穫が始まっています。

最初のハーヴェスト・レポートも発表される中、各産地では収穫が本格化する前のイベントが続々!

 

そんな訳で私も今日はヴァーグラム、明日はグンポルツキアヒェン、しあさってはヴァインフィアテル…といった調子で、荷ほどきもそこそこにバタバタとあちこちを飛び回っています。

 

グラーツ周辺のお勧めのスポットやら、ワイナリーやら、エアステラーゲン・プレゼンテーションの様子やら、報告したいことは山ほどあるのですが、このイベント・ラッシュの中、いつブログ書いたらいいんでしょう…。でも頑張ってぽつぽつ書いて行きますので、お楽しみに!

 

尚、オーストリアの2015年は、これまで色々な生産者と話した限りでは、一部雹の被害が酷かった地域(特にヴァーグラム)を除いては、量・質ともに満足のいくものになりそうです。

酷暑だったため、アルコールが上がり過ぎたり、皮が厚くなったり、酸が低下したり、という危険性もあるのですが、もう暑い年への対処には慣れっこのヴィンツァー達。9月に入って気温もググンと下がっていますし、うまく切り抜けてくれることと思います。

 

温度が十分に下がったとは言え、ここ4,5日のぐずついた天候にちょっと気を揉んでいましたが(カビの問題がなくても、あまり雨が多いとブドウの実が破裂してしまうので)、今日は快晴!

 

これからテルメンレギオン名物、世界一長いシャンク(戸外立ち飲み屋台)の列がブドウ畑の中に連なる”ゲヌースマイレ”に行ってきます!! 初シュトゥルム(発酵中の果汁)かな?

 

次回はエアステラーゲンのプレゼンテーションで、2014年の優良畑の個性をご紹介>>

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うわ、帰国まであと1週間しかない!! 

<<前回はルーディ・ピヒラーの試飲レポートでした

 

ブログ読者の皆様、

永らくお休みしてしまったことをお許し下さい。ペコリ。

 

実は私、5月末にウィーンの仮住まいを引き払って以来、所帯道具一切合財を2つのスーツケース&バックパックに詰め、まずオーストリアワインマーケティング協会主催の“ワインサミット”に参加。オーストリア国内ワイン産地を移動した後その足でフランスに入り、場所毎に異なる友人と合流したり一人に戻ったりしながら、パリ~サン・マロ~シノン~ブロワ~フラジェ・エシェゾー~アルヴォワ:ジュラ~パリ~ランス&シャンパーニュ~リヨン&北ローヌ、と仏縦断の旅をしておりました。ローヌの旅を終え、そのまま再びパリに戻って翌日ウィーンに引き返し、また一泊して日本に帰国する、という都合40日以上にわたる大荷物を引いての強行軍

 

ウィーン=パリのエアフラ・ディスカウント便は、チェックイン時間ギリギリで飛び込んだにもかかわらず、前にはだかるトルコ人集団が手間取り、お約束でいけずのエアフラ職員と押し問答の末結局タイムアウト! 大枚€600も払って翌日の便に乗るという、いきなりの理不尽なトラブルに見舞われました。

ランスの安宿は、”Studio”と銘打っておきながら、納屋を改造した窓もない3m四方くらいの、日本人もビックリの狭くて暗い空間。しかも最初に鍵を開けて部屋に入ると床が水浸し、というとんでもない代物でした。

リヨンの断崖の上に建つ超アンティークなアパートでは、渡された鍵ではドアが開かず、真夜中に2時間以上玄関前で主人の帰宅を待つ羽目にも陥りました。

パリで死人の出る猛暑下、更に酷暑の北ローヌでは、文字通りCote Rotieの灼け付く斜面を踏みしめ、揚句120数段の階段を上って疲労困憊ようやく最上階の自室に辿り着くも、気温は夜中でも35度を超え、西陽にさらされたベッドは熱を持ってとても寝付けず、思い余ってベッドに水を撒いてなんとか朝方にウトウトできるという壮絶な日々…

 

おばさんは芯からクタビレましたぁ…

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