美しき哉、ヒルツベルガー 2010 リースリング ジンガーリーデル!

<<前回はブログ中断の直接原因となったPCトラブルのお話でした

 

ふふ。本当に久しぶり――一年以上振り?――の更新です。

畑は西~南西~南向き超急斜面で、ちょっとAchkeitenのsettingに似ています。
畑は西~南西~南向き超急斜面で、ちょっとAchkeitenのsettingに似ています。

昨晩ご近所の和食処徳竹に持ち込んだワインがあんまり美味しかったので、感動してボトルを自宅に持ち帰りました。

 

この2010年のSingerriedelは、オーストリアに渡った2011年の収穫を実際にHirtzbergerのジンガーリーデル畑で手伝った際に、そのお礼としてご夫妻から直接いただいた、私にとってはプライスレスな貴重品。

思い出深き1本は6年半近い歳月を経、驚くほど麗しいワインになっていました。

 

寒い年の緊張感あふれる酸。膨大なミネラルを忘れさせるほど優しくトロトロのテクスチャー。辛口なのに甘やか。…貴腐ブドウを多用するヒルツベルガーならではのスタイルだ。

 

一家とご近所お達者クラブの面々が、ジレったいほどゆっくりと時間をかけて、悪い貴腐は断固として排し、良い貴腐は地面から拾い上げてでもひと粒たりとも無駄にしない、独特の収穫風景が目に浮かんだ。

ドナウが大きく蛇行するため流速が落ち、さらに小川も注ぎ込むことで湿気の上がりやすい局地気候。整然と手入れの行き届いた木に綺麗に並ぶ黄金の房々。川向こうの山並みに沈む真赤な夕陽。川に迫る小山タウゼントアイマー。収穫後にその日働いた畑のオールド・ヴィンテージを飲みながら皆で摂る夕食…。そういったヒルツベルガーにまつわる沢山の「ならでは」を思い起こし、その結晶を噛みしめた。

 

美味しい!! なんて優美な味わいだろう!!!

 

「テロワール個性が貴腐風味でマスキングされる」「熟成しないで早くヘタる」などなど貴腐ブドウを辛口ワインに多用することへの批判は多く、現在の主流は断然貴腐果を排する方向にある。確かに健全果だけで造るリースリングの透明感とミネラル感はヴァッハウの、いやドナウ周辺産地全般の宝だ。

 

しかーし!!

 

貴腐のもたらすこの優美な口当たりがシュピッツのテロワール個性でなくて何だろう? こんなにセダクティヴでありながら清らかなワインが、他のどこにあると言うのだ? 

 

ここ数年飲んだ全ての白ワインの中でも出色の出来でございました。…うっとり…

 

さて、次回はいつになるでしょう:)>>